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  1. 宝塚市議会 2022-09-01
    令和 4年 9月 1日文教生活常任委員会-09月01日-01号


    取得元: 宝塚市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-17
    令和 4年 9月 1日文教生活常任委員会-09月01日-01号令和 4年 9月 1日文教生活常任委員会                 開会 午後 1時30分 ○北野 委員長  ただいまから文教生活常任委員会を開会します。  まず初めに、所管事務調査についてお諮りします。  宝塚市立病院が目指す病院像について所管事務調査を行いたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」の声あり)  ありがとうございます。  所管事務調査についてはそのように決定しました。  それでは、項目1、所管事務調査を行います。  宝塚市立病院が目指す病院像について、市当局から説明を求めます。  中西市立病院経営改革担当参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  そうしましたら御説明のほうをさせていただきますけれども、その前に訂正のほうをお願いしたいと思います。  お手元のほうに新旧対照表をお配りしているかと思います。そちらのほうから御説明をまずさせていただきます。  裏面のほうに、一番最後のところで訂正箇所及び訂正理由ということで御説明のほうをさせていただいております。訂正箇所につきましては、図1、図2の色つきのセルの部分になっております。それから、訂正理由につきましては大きく2つありまして、長期前受金等の仕訳の見直しによるものと、流動資産の計算誤りによるものということになっております。  表面のほうの図1の資金不足解消計画のほうを御覧ください。  もともとの資料の中でも図の下のところに米印を書いておりまして、令和3年度の決算額については、決算審査中の数値となっていますということが書いてあったんですけれども、今回、決算の数字が固まりましたので、21番の当年度純損益につきまして修正のほうをさせていただきたいというふうに思っています。当年度純損益につきましては、もともとの資料の上段のほうでは3億6,627万3千円の黒字ということが、下段のほうでは33万7千円ほど黒字幅が増えまして、3億6,661万円ということで訂正のほうをお願いいたします。  それから、12番の流動資産のほうになりますけれども、この流動資産につきましては、本来、他会計借入金の返済分については差し引くべきところをちょっと差し引いていなかったということで、令和4年から令和12年の流動資産の数値の訂正をお願いしたいと思います。もともとの資料のほうでは令和4年度に資金不足は解消するという見込みでしたけれども、この訂正によりまして資金不足の解消につきましては令和5年度に入るということで、1年ずれるということになります。  それからまた、裏面のほうを御覧ください。  図2につきましては、今回、令和3年度の決算が固まりましたので、経常収支の額について12万7千円ほどプラスになったということの訂正のほうをお願いしたいと思います。
     それ以外の部分につきましては特に影響はございません。大変申し訳ございませんでした。おわびを申し上げて訂正をさせていただきたいというふうに思っております。  それでは、訂正後の市立病院が目指す病院像につきまして御説明のほうをさせていただきます。  この内容につきましては、6月27日に開催をいただきました議員総会で一通り御説明はさせていただいておりますけれども、少し時間が空いておりますので簡単に改めて御説明のほうをさせていただきたいというふうに思っております。  2ページのほうをお願いいたします。  1の「はじめに」ということで、市立病院急性期医療を提供する地域の中核病院として、また公立病院として、採算性の面から民間病院では提供が困難な医療を確保すべき役割を担っています。水道、ガス、電気等のライフラインが市民にとって不可欠であるように、市民が住み慣れた地域内で医療を完結できるためには、今後とも市立病院の存在は不可欠です。  今後も市立病院の役割を継続して果たしていくため、今般、国から示された経営強化ガイドラインを踏まえて経営強化に取り組むとともに、将来における医療環境の変化を見据えて、市立病院の今後の在り方を示すものですということで目的のほうを記載させていただいております。  次の2の持続可能な経営基盤の強化につきましては、近年の取組ということで経営改善プロジェクトの取組、それから資金不足解消計画を策定して一時借入金の解消に取り組んでいる内容を記載させていただいております。  (1)では8つの経営改善プロジェクトの取組内容と取組結果のほうを記載させていただいておりまして、特に2ページのほうでは、プロジェクトの欄を御覧いただきたいんですけれども、入院単価につきましては、その下のDPC(Ⅰ+Ⅱ)の入院期間率の向上によりまして、ここ3年ほどで単価は20%以上引上げを行っているということです。その下の1日当たりの入院患者数につきましては、コロナの影響がなかった令和元年度につきましては340人ほどありましたけれども、令和2年、令和3年度につきましては、コロナの影響で病棟閉鎖ということも一部ありまして、伸び悩んでいるというような状況になっております。  3ページのほうを御覧ください。  プロジェクトCのほうになります。外来単価につきましても、入院単価と同様にこの3年間ぐらいで2割以上のアップを図っております。それから、1日当たりの外来患者数につきましては、令和2年度は816人と若干少なかったんですけれども、それ以外の年度につきましては大体900人前後の人数を確保できているというような状況になっております。  少し飛びまして、5ページのほうをお願いいたします。  (2)の一時借入金の解消に向けてということで、先ほども御説明のほうをさせていただきましたけれども、令和3年度の決算を基に令和4年から令和12年の収支見込みのほうを記載させていただいております。下段のほうの表の中でこの前提条件を書いておりますけれども、1日当たりの入院患者数は後ほど説明させていただきますけれども、平均入院単価6万5千円、1日当たりの外来患者数900人、それから平均外来単価は1万9千円ということで、この3つにつきましては、ほぼ令和3年度の実績値に近い数字で計上しております。ただ、1日当たりの入院患者数につきましては、令和3年度が263.4人ということでしたから、この人数を315人から段階的に330人まで引き上げていきたいというふうに考えております。  次の(3)の病院経営における現在の課題ですけれども、3行目に書いておりますように、特に、医業収益で大きな割合を占める入院収益が伸び悩んでおり、入院収益を増加させるためには入院単価の向上と入院患者数の増加の両立が喫緊の課題となっているということです。この課題を受けまして、どうしていくのかというのを6ページ以降に書かせていただいております。  (4)の持続可能な経営基盤の強化に向けてということで、今後、病院経営において市が負担すべき経費以外の財政支援に頼らず経常黒字化をするためにということで、下から2行目ですけれども、具体的な取組内容を以下の1から4まで示しておりまして、これらの取組によりまして経常黒字化を継続することで、病院事業の経営基盤を強固なものとしていきたいというふうに考えております。  そのうちの1つ目です。兵庫医科大学との協定に基づく取組になります。下から3行目に書いておりますけれども、協定締結による連携強化により、民間的経営手法を取り入れて市立病院のさらなる経営強化を図るとともに、医療の質の向上に取り組んでいきたいというふうに考えております。  ②の医業収益増加に向けた取組のうちのアの入院単価向上策につきましては、下から3行目で書いておりますけれども、引き続きDPC(Ⅰ+Ⅱ)入院期間率70%を維持するとともに、新たな診療報酬加算の確保やDPCの対象外である手術などの出来高部分を増やすことで、さらなる入院単価の向上を図っていきたいというふうに考えております。  7ページのほうを御覧ください。  イの入院患者数増加策についてですけれども、まず、(ア)の地域連携強化による紹介入院患者増ということで、市立病院に入院する約55%の方が紹介からの入院になっております。まずはここを強化していきたいというふうに考えておりまして、地域医療連携部の体制を強化することとか、地域医療機関の満足度を高めることとか、あるいは予約枠の拡大をすることとか、あるいはウェブ予約のシステムを活用してスムーズな予約につなげているという内容を記載のほうをしております。  (イ)の救急車受入強化による救急入院患者増につきましては、入院患者の約20%が救急からの入院ということになっておりますので、下から3行目に書いておりますように、お断り件数を減らすとともに、救急車からのファーストコール市立病院にかけてもらえるよう体制整備を進め、救急車の受入件数を1日に5台以上増やすことで入院患者数を増加しますということで記載のほうをさせていただいております。  その下に参考ということで、入院患者増加に向けたKPIということで毎年度目標値を設定して、その達成に向けて今努力をしているというような状況になっています。  8ページのほうを御覧ください。  ウの経営分析に基づく収益向上策です。2行目に書いておりますけれども、原価計算や他病院との比較分析も可能な新たなシステムを導入し、その結果を基に収益拡大に向けた戦略に重点を置いてヒアリングを実施しておりまして、各診療科の効率的な運用に取り組んでいきたいというふうに考えております。  ③医業費用削減に向けた取組ということで、まずは人件費の抑制(職員の適正配置)ということで、看護師について、新規採用者数の抑制により看護師数の適正化を図っていること、それから経費の抑制につきましては、薬品費、診療材料費、それから医療機器の保守管理費用の削減に努めているところでございます。  それから、④の外部人材の活用ですけれども、令和2年度から病院経営に関する政策アドバイザーを設置してアドバイスをいただいております。下から2行目ですけれども、今後は関連医療職や事務職の人事交流による人材の登用や研修の実施により、経営改善に鋭意取り組んでいきたいというふうに考えております。  3の今後の医療提供体制についてということで、(1)地域医療構想を踏まえた役割ということです。下から4行目になります。市立病院においては、阪神医療圏の医療機関と病床機能を相互に補完(機能分化・連携強化)しながら、地域住民や地域医療機関から選ばれる地域に密着した質の高い急性期中核病院として、理念、基本方針に基づいた取組を推進することにより、公立病院としての使命を果たしていきたいというふうに考えております。  9ページのほうを御覧ください。  上の図3につきましては、地域医療構想阪神医療圏の今後の必要病床数ということになります。一番右側のほうに令和22年(2040年)の病床機能ごとの状況を記載しておりますけれども、回復期病床につきましては不足をしますけれども、高度急性期、急性期、慢性期につきましては、病床は余剰になるというふうな見込みをされているというところです。  (2)地域包括ケアシステムの構築に向けた役割ということで、医療・介護・福祉との連携を強化し、緊急時における後方病床としての役割を担うことや人材育成に取り組むことにより、お互いに顔の見える関係を築いていきたいというふうに考えております。  それから、(3)の機能分化・連携強化です。これは、以前のガイドラインでは再編・ネットワーク化ということでしたけれども、今回のガイドラインでは機能分化・連携強化に力を入れていくようにということで大きく考え方が変わっております。下から3行目です。厚生労働省から、「地域医療構想の推進の取組は、病床の削減や統廃合ありきではなく、各都道府県が、地域の実情を踏まえ、主体的に取組を進めるもの」との考え方が示されておりまして、10ページの下から2行目になりますけれども、市立病院においては、地域において中核的医療を行う基幹病院として急性期機能を担うこととし、今後、他の医療機関との機能分化・連携強化の具体的な方策について協議をしていきたいというふうに考えております。  その下のほうには、近隣市における再編・ネットワーク化の事例ということで、川西の事例、伊丹の事例、西宮の事例のほうを記載させていただいておりまして、表の一番下には三田市の最近の状況のほうを記載させていただいております。  11ページのほうを御覧ください。  (4)の重点取組項目です。  ①の病床機能になります。上から4行目のところですけれども、またということで、患者数の動向については、令和17年に向けて患者数が増加するのに伴い、高度急性期急性期患者も同様に増加することが見込まれており、令和17年以降も高度急性期急性期患者については僅かな減少にとどまっています。2行ほど飛ばさせていただいて、地域において中核的医療を行う基幹病院として地域医療機関と連携を強化するとともに、今後の医療ニーズに対応するため、急性期病院の役割に加え、高度急性期病院としても一定の役割を担っていきたいというふうに考えております。  なお、不足する回復期への対応につきましては、回復期機能を担う市内及び近隣医療機関との連携を強化するとともに、回復期機能を担う病院の誘致に努めていきたいというふうに考えております。  少し飛ばさせていただきまして、14ページのほうを御覧ください。  ③の今後の医療ニーズに対応する医療機能の強化ということで、宝塚市民の今後の医療ニーズに対応するため、以下の疾患領域について特に注力をしていきたいというふうに考えておりまして、アの新生物からクの泌尿器疾患までを注力していきたいというふうに考えております。  その下に図15がありますけれども、高度急性期・急性期の宝塚市民の入院患者数の推移ということで、2045年に向けてどういうふうな増減になってくるのかというのを疾病ごとに示している表になります。一番左側の新生物につきましては、2045年に向けて患者数は若干減っていきますけれども、そこそこの患者数はまだいらっしゃるというような状況になっていまして、その右側の呼吸器、消化器等々につきましては、2045年に向けては患者数は増えていくものというふうに考えております。  その下の④の新興感染症等の感染拡大時における医療体制の構築です。一番最後の行に書いておりますように、平時から有事の際に素早く対応できる医療体制の構築に取り組んでいきたいというふうに考えております。  15ページのほうを御覧ください。  (5)です。診療体制及び病床数のうちの①の診療体制についてということで、現行の診療科目を基本としますが、今後の医療ニーズや注力すべき疾患への医療資源投入量等の状況により見直しをしていきたいというふうに考えております。  ②の病床数につきましては、地域医療構想においては、阪神医療圏高度急性期急性期病床の余剰が見込まれていることから、ダウンサイジングを行いたいというふうに考えております。必要とする病床数につきましては、建て替えを検討する中で、将来の医療需要の減少予測、収支見込み、市の財政負担、建設候補地での建物規模も勘案しながら決定をしていきたいというふうに考えております。  それから、(6)につきましては、ICTを活用した医療の充実ということで、ICTを活用して遠隔病理診断遠隔画像診断などの遠隔医療を今後実施していきたいということと、AIを活用して事務の効率化を図っていきたいということを記載のほうをさせていただいております。  次に、(7)の医師の確保及び医師の働き方改革の推進です。4行目のところです。今後も兵庫医科大学をはじめとする関連大学との連携を強化することで、安定的な医師の確保を図るとともに、医師の働き方改革を推進することで、良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保に取り組んでいきたいというふうに考えております。  16ページのほうを御覧ください。  4の経営形態の見直しについてということで、(3)のところです。市立病院における経営形態ということで、市立病院における経営形態については、経営強化ガイドラインで特に検討が必要とされた「医師等の不足により必要な医療機能を維持していくことが困難な公立病院か否か」及び「経営強化プラン対象期間中に経営黒字化する数値目標の設定が著しく困難な公立病院か否か」の観点から、見直しの必要性について検討を行いましたということで、17ページのほうを御覧ください。2行目に書いていますけれども、検討を行った結果、市立病院地方公営企業法全部適用の経営形態経常黒字化を実現していきたいというふうに考えております。  その下の参考表のほうでは、経営形態の比較表ということで、全部適用、それから地方独立行政法人指定管理者制度のそれぞれのメリット、デメリットについて記載のほうをさせていただいております。  18ページのほうを御覧ください。  5の今後の課題についてということです。  (1)の建物の老朽化への対応ということで、上から8行目ぐらいのところになりますけれども、しかしながら、近年、配管設備の劣化に起因する漏水事故等が頻発しており、配管設備の老朽化について抜本的な対応を迫られています。  このような状況を踏まえ、令和3年度に配管設備劣化調査外業務委託を行いました。この報告書では、サンプリング調査を行った配管で全てが評価の低いC評価となっております。  次の段落で、またということで、配管更新工事を実施した場合の工期は5年7か月、概算工事費は約37億円ということになります。  3行ほど飛ばさせていただきまして、このほかにも、工事に伴う診療・入院休止や病棟閉鎖により、約69億円もの損失額が見込まれております。  また、さらにということで、既存の建物・設備のまま配管を更新したとしても、療養環境の改善や医療機能の高度化など機能面での対応が図れないとされております。  以上のことから、配管更新工事に要する工期・工事費、診療・入院休止に伴う影響、配管以外の建物や設備の機能面での劣化状況を総合的に勘案すると、今後、配管更新工事ではなく、建て替えに向けた議論を進めていく必要があります。  なお、現行建物につきましては、今後も市民が必要とする医療を継続して提供できるように、一方で二重投資とならないように適切に維持をしていきたいというふうに考えております。  (2)の財源の確保です。トーマツの報告書によりますと、現在の稼働病床数389床で、現地建て替えを行った場合の費用は約262億円と試算をされております。負担割合につきましては、半分が市立病院で132億円、また市で132億円ですけれども、市のほうはそのうちの交付税措置が25%ありますので、残りの66億円を市が負担するということになります。  下から3行目になりますけれども、建て替えに必要な財源の確保に向けて、市立病院においては持続可能な経営基盤の強化に向けた取組を着実に実行していくとともに、市においては行財政経営基盤の強化に向けた取組を推進していきたいというふうに考えております。  20ページのほうを御覧ください。  (3)新病院の開院に要する期間ということで、これもトーマツの報告書からの引用になっていますけれども、構想・計画段階で約1年から2年、設計段階で1年半ほど、それから工事段階で2年から3年ということで、合計で六、七年はかかるというような状況になっています。  それから、(4)の新病院開院後の収支シミュレーションです。今後のダウンサイジングを見据えて、一つの例として病床数を350床で試算をしております。ただ、現時点で350床に決定しているということではありません。病床数を350床として試算した場合のシミュレーションは、次の図18のほうに記載をしておりますけれども、4年目以降は黒字を確保できる見込みです。ただ、これは、2行ほど後に書いていますけれども、持続可能な経営基盤の強化の取組により、開院時に約27億円の運営資金が確保できることが前提となっています。本院の建て替えまで、資金不足解消計画に基づく着実な病院経営に取り組む必要があるということを記載させていただいております。  22ページのほうを御覧ください。  6、「おわりに」ということで、以上の内容につきましては、市立病院の今後の在り方の方向性を示したものであり、詳細については国や県から示される方針や計画等を踏まえ、今後の基礎調査(敷地調査)に基づく基本構想、経営強化プラン、基本計画を策定する中で市民の意見も聴きながら、兵庫県、兵庫医科大学市医師会等関係機関と協議を行い、決定をしていきたいというふうに考えております。  その下の参考ということで、この資料の取りまとめの経過を書いております。  まずは、院内の経営改善プロジェクトの一つであるプロジェクトHのほうで議論をして一定取りまとめた後に、その下の参考ということで書いておりますけれども、市長をトップとする改革検討会のほうで議論をして取りまとめたというような経過のほうを記載させていただいております。  説明は以上です。よろしく御審査賜りますようお願いを申し上げます。 ○北野 委員長  当局からの説明は終わりました。  それでは質疑を行います。質疑はありませんか。  横田委員。 ◆横田 委員  それでは、病床数に関してちょっとお尋ねしたいなと思うんですけれども、最後のところ、20ページのところで御説明あったみたいに、ダウンサイジングを見据えた上で350床ということになっているんかなと思うんですけれども、今の市立病院の病床数といいましょうか、コロナ病床は別として、今、何床あるんですか。 ○北野 委員長  島廣経営改善担当参事。 ◎島廣 市立病院経営改善担当参事  許可病床数としては436、DPCの届け上の稼働病床数は389。ただ、現在、コロナの関係で止めている病床とかがございます。実際、今、どれだけの患者さんがベッドを使えるかといいましたら、309のベッドを使える状況です。ただ、これは一時的に今、数が少なくなっていますので、令和元年度は379で実際運用を行っておりました。 ○北野 委員長  横田委員。 ◆横田 委員  公立病院にしていく上で大事なところで、感染症の対策というか、いつ何どき新しいまた感染症があるかもしれない、それに対応するためのひとつ役割として担っていってほしいというのがこのガイドラインにも書いてあることかなと思うんですけれども、その上で、全国的に見て、この間でも入院したくてもできないとかいう事態がある中で、その病床数の削減というのがどう公立病院としての役割の中でバランスを取っていくのかというのをもうちょっと御説明いただけたらと思うんですが、いかがでしょうか。 ○北野 委員長  中西参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  建て替え後の収支シミュレーションのときには350床という仮定をして計算をしたということで、何も350床に決めているということではありません。ただ、先ほども地域医療構想の9ページのところで説明もさせていただきましたけれども、将来的には回復期は不足しますけれども、高度急性期・急性期と慢性期はやっぱり余剰が生じるというような状況が見込まれています。その余剰が見込まれている中で、やはりその状況を見越しながら、ダウンサイジングというのは避けて通れないのではないかなというふうには考えております。  以上です。 ○北野 委員長  横田委員。 ◆横田 委員  これは感染症の病床なんかも計算した上でのことなんですか。例えば、今、コロナの病床でたしか14床、間違っていたらごめんなさい、あるかなと思うんですけれども、それを確保した上でのことなんですか。その辺はいかがですか。 ○北野 委員長  島廣参事。 ◎島廣 市立病院経営改善担当参事  感染症が起こらない状況の中では、感染対策を十分できる病棟というのは普通の入院患者さんに使う形になってくると思います。感染が起こったときはそこの病棟を一般の患者さんが外から出入りできるような感じにするとかいうことで、ほかの方との接触をできるだけ少なくしていくようなタイプの病床をつくっていくというのが、近年、この近辺で西宮県立病院とかがオープンしますけれども、設計図を見ますとそういうふうな配慮をされております。 ○北野 委員長  西総長。 ◎西 総長  私、3年後にできる兵庫医大の新病院の設計にも携わっているんですけれども、今、委員のおっしゃるように機能的に何とかせえと当局からもありまして、この前もその設計の会議でそれができるように、だからゾーニングを、壁とかをちょっと変えて対応できるようにしなさいと言われていまして、そういう対応になるかなと。そもそもの数を変えるというよりは。 ○北野 委員長  横田委員。 ◆横田 委員  これからもコロナ自体もまた、今、第7波で、また8波、9波とあるかもしれませんし、また新しい感染症もあるかもしれませんので、それに対応できるような形で慎重に動いていただけたらと思います。  以上です。 ○北野 委員長  ほかに質疑ありませんか。  池田委員。 ◆池田 委員  それでは、ちょっとまとめて幾つか聞きたいと思っています。  資金不足解消計画というのが4年度の黒字を目指しているというところで、とはいうものの、今回、令和3年度資金不足比率というのが0.8、資金不足額も8,800万余というところが出ていて、前年度からすると改善というのは見られているとは思うんですよ、数字的には。ただ、これって一般会計及び各公営企業会計間において令和4年に締結した退職手当組合負担金における各会計間の調整に関する変更協定書に基づいた一般会計が負担する調整額のうち、令和12年度から令和24年度までの13か年分、8億3千万余が一括で支払われたというところが大きな要因になっているのかなと。これ、投資返還金、一般会計補助金がなければ不足額というのはかなり大きくなるというところで、この4年の黒字というのが見えてくるのかなというところ、ちょっと数字の具体的なところを聞いてみたいんです。 ○北野 委員長  中西参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  退職手当の調整額につきましては3条予算ではなくて4条予算になりますから、当年度純損益につきましては特に影響はないというような状況になります。資金不足解消計画の資金不足比率というのは、あくまでも流動資産に対する流動負債がどんだけあるかというようなことで計算をしますけれども、一時借入金のほうにつきましては流動負債ということになるんですけれども、長期借入金のほうは流動負債ということにはなりませんので、そこは影響がないというふうに考えております。  以上です。 ○北野 委員長  池田委員。 ◆池田 委員  分かりました。一定理解させてもらいました。  宝塚市立病院が目指す病院像のところの14ページなんですけれども、高齢者の増加に伴い注力すべき疾患というところのちょっとこの内容を確認したいんですけれども、キのところの損傷・中毒、筋骨格疾患というところがあります。医療機関で言うと、人の命のかかるリスクが少ないということと単価を上げるという意味では、関節のOAによる置換術というのが、伊丹市民病院なんかでも皆さん御存じだと思うんですけれども、恐らくここの収入というところが結構大きいというふうに理解しています。今回掲げている高齢者の増加に伴い注力すべき疾患という中のこのキの中にそういうところというのは入れられているのかどうか、ちょっと確認したいんですけども。 ○北野 委員長  難波病院事業管理者。 ◎難波 病院事業管理者  御指摘の14ページのキですね、そのことをおっしゃっていると思うんですけれども、この筋骨格疾患というくくりは、委員がおっしゃいましたように関節とか、いわゆる老化に伴うものですね、それももちろん視野に入れております。そのためにも昨年度から兵庫医大から関節の手術の可能な人材も呼び寄せてグループをつくって、今、整形外科内での手術数が増えつつあるというところでございます。ただ、今後の高齢化ということを考えますと、御承知のとおり自宅や外出先での転倒骨折ということが、これはもう絶対市民サービスとしては受けざるを得ませんので、その外傷のグループがまたおりますので、その両方を担保していくという意味でキの中にまとめております。  以上です。 ○北野 委員長  池田委員。 ◆池田 委員  分かりました。近隣で見ると、やはり伊丹市民病院の整形疾患、ここの売上げという意味ではすごく安定して高いんですね。ただ、この場合、執刀医と、恐らく麻酔科医とレントゲン技師さんの人員の確保というのがすごく大事になってくると思っています。今回その人員のところを見ていると、レントゲン技師さんと麻酔科医さんがちょっと増えているように見えていないんですけれども、その辺は今どういう流れになっているのか、御説明いただけますか。
    ○北野 委員長  西総長。 ◎西 総長  私、実は麻酔科医でして、御指摘のとおり麻酔科の確保というのは非常にどこの病院でも難しい状況です。先ほどからもありますように、兵庫医大と密に連携して何とか安定して、麻酔科自身がちょっと働き方が変わってきているんです。ただ、今、御存じのとおり医師の働き方改革で、我々もここ二、三年で、やっぱりある程度また別の形をつくっていかなあかんと思いますので、その辺はいけるかと。技師のことに関してはちょっと私、あれなんですけれども、麻酔科についてはそんなふうに考えています。 ○北野 委員長  池田委員。 ◆池田 委員  分かりました。こういう病院の改革で単価を上げていくというところで、やっぱり一つそこが大事なところなのかなと。高齢社会になっていく中で関節疾患というのは増えていて、宝塚市から実は伊丹市へ、そのOAの置換術という人が流れているその人数がかなり多いと聞いています。この辺をやっぱり地域医療からしっかりと紹介をしてもらえるという形を構築するということはすごく大事だと思っています。単価が上がっているというところは、これは一つ評価したいとは思っているんですよ。ただ、医療機関にいた人間としては、単価が上がるということは恐らく検査数が増えていっているんだろうなというところで、それ以外のところでの単価を上げるというガイドラインというか、何かそういう施策がほかにあるのかどうか。もしあればちょっと説明いただきたいんですけども。 ○北野 委員長  平田経営統括部医事・経営担当課長。 ◎平田 医事・経営担当課長  御質問ありがとうございます。入院単価を上げる以外の方策ということでよろしいでしょうか。  まず、患者さんの入院経路別にちょっと考えてみます。  まずは、地域の医療機関から紹介をいただくということで、令和4年4月より御存じのとおりウェブ予約のシステムを始動させていただいております。そちらは非常に多くの医療機関から好評のお声をいただいています。つまり、利便性が向上するということで紹介件数増にもつながるというふうに考えております。この予約枠ですけれども、もっともっと拡大していく必要があるかなと考えております。その予約枠の拡大に向けては、今、再診患者さんと初診の患者さんで外来が構成されているんですけれども、その再診患者さんのうちで状態が安定した方を地域の医療機関に御紹介するというところを以前から強化はしているんですけれども、一部、患者さんが当院を好んでくださるということで、当院での継続治療を希望される方もおられます。  こういうことは、病院というところにおきましては全国的に同じような現象がありまして、ですので、厚生労働省のほうでも、この4月の診療報酬改定で、対策として再診時における選定療養費の値上げというのを10月から行いなさいということで後押しをしてくださっております。当院に関しても、それを推進するのに主治医に頼り切りにせずに、地域医療連携部を中心として逆紹介の推進チームというのを設置して対応していこうかなと、こういうところで紹介患者数をもっと確保していこうというふうに考えております。  それから、救急経路というのも非常に大事かなというふうに思っております。救急に関しましては、二次救急のむこねっとシステムというものを、病院と、それから救急隊でタイムリーに情報を交換するツールというものがもう既に出来上がっておりまして、そちらも救急隊からタイムリーな配信をしておりますため、好評のお声というのをいただいております。こちらをできるだけタイムリーに表示するということと、そうすると多くの救急の要請が今もありまして、実績につながっておるという状況です。この6月、7月に関しては、6月の救急搬送件数が370件超、7月に関しても400件を超えているということで、コロナ禍以前よりもさらに多いぐらいの受入件数ということになっております。それがこのむこねっとを通じてのやり取りにもつながっているということです。  それから、地域の医療機関からの院長直通のホットライン、こちらも好評でして、本日も院長から全職員向けに、8月も右肩上がりでホットラインが増えていますという周知がなされております。コロナ禍において、院内対応等で救急の制限とかをせざるを得ないということもありますけれども、このような取組を行いまして、できる限り制限することなく受け入れていこうと考えておるというところでございます。 ○北野 委員長  島廣参事。 ◎島廣 市立病院経営改善担当参事  今、患者数を増やすということを主に話をさせていただいたんですけれども、当院としては、単価を上げるということで、やっぱり診療報酬の中で加算というのが取れます。こういったもので取れていないものについてもう一回見直していく、それから、この4月に新たに設置されたもので非常に単価が上がるもの、こういったものをどんどん取れるような状況にしていこうというふうに考えております。それを取ることによって7万円というのがはっきり見えてくるのかなと思っております。  以上です。 ○北野 委員長  池田委員。 ◆池田 委員  この辺で最後にしますけれども、今のお話でいくと、これまだ途中なので、今どうこう言うところではないとは思っています。今言われたことの数字に対してのエビデンスをしっかりと持ってやっていってもらいたいんですよ。  最後にちょっと聞きたいのが、目指す病院像の新病院開院後の収支シミュレーションというところで、4年目以降は黒字化できる見込みというふうになっていますけれども、この入院単価6万5千円、病床稼働率87.4%の達成を前提条件として算出されていると理解しています。ただ、この数字の根拠というところがちょっと分かりにくい。決算のところにこれ載っているんでね。例えばこのシミュレーションをつくるときに、黒字に向けて、こうやれば4年に例えば黒字になりますと。でも、できなかった場合、もしくはこれより数字が悪かった場合のシミュレーションというのが描けているのかどうか。常に黒字にするためのいいシミュレーションというのは見えてくるんですけれども、その数字の根拠というところで、一定、今できている部分はあると思うんですけれども、これを持続するってなかなか難しいところがあるのかなというふうに思っているんですけれども、今のこのシミュレーションに対して、できなかったときのシミュレーションというのは一定描けて、そのときにどういう対応をするかというのは、その案というのはあるんでしょうか、最後これだけちょっと確認させてください。 ○北野 委員長  中西参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  今おっしゃったように、これができなかったときのシミュレーションを対応策も含めて何か考えているかということになりますと、今の段階では考えていないということになります。これはあくまでも、21ページに書いていますのは建て替え後の収支シミュレーションということになりますけれども、今おっしゃった部分につきましては、5ページの、先ほども資金不足解消計画のお話ありましたけれども、この段階からやはりこの目標値を達成するためにどうしていくのか、あるいはできなかったときにどうしていくのかというのは考えていかなければならないことかなというふうに思っていますけれども、今の段階でそこまでできているかということになりますと、今はできていないというお答えにならざるを得ません。  以上です。 ○北野 委員長  池田委員。 ◆池田 委員  分かりました。いろいろ御説明ありがとうございました。  以上です。 ○北野 委員長  ほかに質疑ありませんか。  川口委員。 ◆川口 委員  2点聞かせていただきたいかと思います。  1点は16ページなんですけれども、安定的な医師の確保について確認させてください。  平成30年度から新専門医制度というのが始まって、若い医師を確保することについても難しくなってくると思います。あとは2024年から医師の働き方改革というのが始まって、それへの対応というのも必要だと思います。先ほどのお答えの中で救急は400件を超えているということがあったんですけれども、やっぱり救急医療を中心とした急性期を担う市立病院の医師の確保というのはすごく重要だと思ってきているんですけれども、ここのところを読むと、医師等の確保状況については、市立病院では兵庫医科大学をはじめとする関連大学との連携を強化することにより今のところ安定的に医師を確保していて、ずっと読んでいくと、医師等が不足している状況には現段階ではないというふうに書いてあるんですが、今まで見ていくと、複数の医師が突然退職されたり異動されることによって入院患者数や経営に影響が出てきているところもあるんですけれども、今後、県内の公立病院、近隣も再編とか統合というのがどんどん進んでいく中で、このあたりというのは、今後も病院としては、医師の確保については問題なく確保していけるというようにお考えなのでしょうか。 ○北野 委員長  難波管理者。 ◎難波 病院事業管理者  委員の御心配は、私も毎日、目が覚めますと、今頑張っているA君はちゃんと継続していてくれるんかなとか、本当に私のそれが最大のミッションですので、最悪に備えて、いざというときのための次の、いわゆる駒と言うと失礼ですけれども、カードを、やっぱり連携を、西総長と2人で兵庫医科大学の病院長並び理事長と常にパイプを持っております。成功例としましては、脳外科あるいは腹部外科なんかでも、向こうに新しい辣腕の教授が登場した場合には、月に何回か手術に出向いてきてもらってそこで交流して、こちらの常勤の医師が、後、患者さんをケアするとか、そういういろんな、一辺倒でないやり方で、常勤の医師を完全に確保し続けるということはなかなか難しいことでございますので、常に油断をせずに、先ほど御質問であったいわゆる高単価の科目ですね、脳神経外科、あるいは腹部外科、整形外科、泌尿器科、こういうあたりの人事交流は絶対にミスのないようにしていこうということで、先日締結しました連携協定の中にもそれをうたっておりますけれども、それは文字だけの問題ではなくて、常に西総長と連携を取って行っております。  ただ、先ほど西が申しましたように麻酔科が、こればっかりはもう全国的に枯渇している人材でして、今、部長が1人で頑張っておりますけれども、あとはいわゆるパート医でやっておりますけれども、もう一人常勤を確保していかないとということで、その点もまた、常に向こうの教授にも声をかけておりますので、御心配いただくことのないように、遺漏のないようにしたいというふうに考えております。 ○北野 委員長  川口委員。 ◆川口 委員  ありがとうございます。今お答えいただいたように、やっぱり人脈とか、その中での信頼とかというのは患者さんとの関係にもつながってくると思うので、ぜひ引き続きよろしくお願いします。 ○北野 委員長  難波病院事業管理者。 ◎難波 病院事業管理者  補足いたしますと、伊丹、それから西宮、それから川西、この辺りは、ちょっと言葉はばかられますけれども、大阪大学の人事圏なんですね。私も若いときは大阪大学におりましたけれども、やっぱり時代も変わりましたので、当然、宝塚の現在から今後にかけましては兵庫医科大学と、それから科目によりましては、循環器、小児科は神戸大学とのパイプをいまだに根強く持っておりますので、そのあたり今後の高齢化、あるいは小児のレベルの今回のコロナの感染症の対応にしましても、神戸大学との連携も考えて行っております。  以上です。 ○北野 委員長  川口委員。 ◆川口 委員  理解をしました。  次なんですけれども、最後のページ、22ページなんですが、経営改善プロジェクトのところの構成員というのが、参考のところなんですけれども、難波事業管理者とかずっと書いてある、そして下のところの宝塚市立病院改革検討会というところの構成員も市長をはじめとして書いてあるんですけれども、これ全部、内部、病院関係とか、あるいは市の関係者が入っているんですが、ちょっとほかの自治体のこういう在り方検討委員会の委員のメンバーを見ると、もちろん病院関係者もいます。あとは医療関係者もいて、そこに行政が入ってくる。そして、あとは地域の団体の代表として自治協議会とか自治会の会長が入っていたりとか、あと学識経験者として大学の経営学部の教授であるとか、医学部の病院長というような外部の人材を入れてきている検討委員会もあるんですけれども、本市においては、今後、基本計画を作成したりする中で、市民の意見を聞きながらとかと書いてあるんですけれども、外部のこういう学識経験者とか、あるいは地元の代表の方とかを入れていくような考えというのはあるのでしょうか、分かる範囲でお答えください。 ○北野 委員長  中西参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  おっしゃいましたように、この内容につきましては、市立病院の中と市の内部ということで今まで検討してきたということで、市民の方の御意見であるとか、学識の専門の先生とかから意見を聞いているということではありません。  それで、我々、今後進めていこうとしております基本構想を策定したいというふうに考えておりまして、この策定につきましては、学識経験者なりの専門家の先生とか、あるいは医師会等の医療機関の先生方とか、そういった方で構成する審議会の意見でありますとか、あるいは市民の方の御意見を聞きながら決定をしていきたいというふうに考えております。  以上です。 ○北野 委員長  川口委員。 ◆川口 委員  理解をしました。  以上です。 ○北野 委員長  ほかに質疑ありませんか。  浅谷委員。 ◆浅谷 委員  それでは、時間もそんな長くかからないように、ささっと質問をさせていただきたいと思います。  今回出された市立病院が目指す病院像ということですが、これは「おわりに」のところでは今後の在り方の方向性を示したものだというふうに書かれておりますが、これを受け取った側としたら、やっぱり今後の10年、20年先を見据えたすごく大きな重要な方針となるようなものではないかな。これから先に基本計画なんかをどんどんつくっていくというようなことで、市民の声も聞くということですけれども、やっぱりこれをまずは基にしてつくられるということなので、やっぱりこれは大きな方向性を決めるものであるというふうに考えます。言ったら長期計画的なものなのかなというふうに見たときに、これまでも市立病院では数々の計画というのを策定されてきたと思うんです。やっぱり計画にあるものを、きちんとそれが実行されて、執行されて、その後、もしもできなかったとしたら改善した上で次に続けていくというのが基本的な経営をよりよくしていくためのものだと考えるところから、まず、宝塚市立病院改革プラン2017というのがあったと思うんですけれども、それについての総括とか、一部達成もされましたけれども、できなかったところの検証とか改善策、進捗なんかは検証できる形で進めておられたんでしょうか。 ○北野 委員長  島廣参事。 ◎島廣 市立病院経営改善担当参事  改革プランにつきましては、ホームページでも、その後どういうふうに実績がなっているかということをお示ししております。その前提で何が達成できなかったかという理由も書いております。令和元年度は、医療機能につきましては救急患者以外は全て達成しましたけれども、経営指標のところが下回っています。この年は市から4億円の基準外支援を頂きましたので何とか乗り切ることができました。特に問題は入院単価が目標にかなり達していないというところがありましたので、入院単価を上げるということを鋭意、2年、3年と続けてきております。そのことによりまして、単価が現在、そのときと比べますと1万円以上上がっているというような状態になっています。  ただ、問題は、コロナの感染が広がりましたので、それ以外の医療機能のほうがどうしても今、下がっている状況でございます。これをポストコロナの状況で令和元年の状況までは戻していきたいというふうに考えています。特に救急のところなんかも、なかなか令和2年、3年、力が入れられませんでしたので、特に救急患者の増を図っていきたいというふうには考えております。こういう実績を踏まえまして、5年以降もどういう形で経営を黒字化していくか、それから医療機能を充足させていくかということを検討していきたいと思っております。 ○北野 委員長  浅谷委員。 ◆浅谷 委員  そうですよね、入院単価が上がったというのは本当にすばらしいなというふうに見せていただいているんですけれども、2年、3年といえばやっぱりコロナの影響というのがすごく大きいのかなというふうに思っていまして、コロナの影響でやっぱり診療控えというのが全国的に起こったところであるんですね。ですから、診療控えだけれどもどうしても病院に行かなければいけないという、そういった、申し上げましたら重篤な方が主に行かれたのかなというふうに考えるところで、今後、それがコロナが落ち着いてきたとしたら、これまでの診療単価に戻ってしまうような、そういった予測的なことはどのようにお考えですか。 ○北野 委員長  島廣参事。 ◎島廣 市立病院経営改善担当参事  単価が上がった理由は、DPC(Ⅰ+Ⅱ)の期間率を大幅に上げたというところが一番大きいのかなと思っています。委員のおっしゃるように、割と単価の低い患者さん、こういった方については一定受診の見送りがあったのかなと思います。令和元年までは、特に高齢者の施設から褥瘡患者さんとか誤嚥の患者さん、結構宝塚市立病院は救急で取っていました。2年、3年と施設のほうで、病院のほうに送るとまた感染するというおそれもありますので、控えられたというのもあるか分かりませんけれども、やっぱり公立病院としてこういう患者さんも対応していく必要があります。その中で今の単価を維持し、さらに上げていく努力は重ねていきたいと、そういうふうに思っております。  以上です。 ○北野 委員長  浅谷委員。 ◆浅谷 委員  分かりました。  また、経営分析を2020年にトーマツのほうに頼んでやったというようなことがあったんですけれども、その中で財務指標分析的なことがそこにも載っていました。その中で医業収益の増減、費用の削減というところで、黒字化に至るまでのベンチマークの比較というのが3項目でなされていたと思います。その取組を少し教えていただきたいのですが、例えば医業費用だったら、その時点で108%だったものを、黒字化をするなら99%までしないといけない。材料費の比率なんかも18%だけれども、黒字化をするには16%というようなことであったと思うんですが、そのあたりはその後、取組などはなされていますでしょうか。 ○北野 委員長  島廣参事。 ◎島廣 市立病院経営改善担当参事  黒字化、経営改善に向けた取組の中で費用の削減ということがあります。その中で大きいのは、やっぱり固定費の部分の人件費であるかなと思っています。ここの部分につきましては、できるだけ看護師の採用抑制を図っていった。元年以降、毎年20人ぐらい採用していたのを13人、9人、9人という形で抑えていった。また、令和3年は希望退職が少しは多かったということもありまして、前年度よりも人件費は1億円以上減になっています。こういったことがあって今年度3億6千万余の黒字になったのかと思います。それ以外にも変動費のところで薬品費、ここもできるだけ増加を抑制していっていることで、若干の増はありますけれども、費用の増による、赤字ということを避けるようには取り組んできております。  それから、特に委託経費、ここの部分につきましても、病院というのはかなり人件費的な委託が多くなっています。こういった部分についても仕様内容を見直すことによって、項目を下げるところは下げていくことで、できるだけ費用が増えないような形で取り組んできていますので、2年、3年に比べましてもそんなに費用が増えていない状況になっております。  それから、電気代とか光熱水費につきましても増えないような形での取組を行ってきました。ただ、今年度については原料価格の高騰ということがありますので、今回も補正予算を上げております。非常に増えてきている状況ですけれども、何とか2年、3年は費用を抑えるということを取り組んできたということで黒字になっているというふうには考えております。 ○北野 委員長  浅谷委員。 ◆浅谷 委員  ちょっとその給与費の比率についても、この財務指標分析の中では、そのときの市立病院が60%であったということで、一般的には56%で、黒字化をするには49%まで下げていかなければならないというような、これかなり厳しい見方をしていかないと黒字にはならないよというような分析がなされているんですけれども、今おっしゃったような看護師さんの数なんかを抑制していくというのもあると思うんですが、それでこの49%に到達するようなことなのか。計画ですとかほかの方策とか、そういったものが必要だとは思われてはおられないんでしょうか。 ○北野 委員長  島廣参事。 ◎島廣 市立病院経営改善担当参事  人件費率は医業収益を分母としておりますので、分母が増えればおのずと率は下がっていく状況になります。ただ、人件費は固定費ですので、なかなかここの部分を下げるというのは難しいのかなとは思っています。ただ、抑制にはできるだけ努めていって、分母の部分を増やすことで、特にその中でも入院収益を増やしていく、ここが一番黒字に近づく、我々としては力を入れていく点かなというふうには考えております。 ○北野 委員長  浅谷委員。 ◆浅谷 委員  分かりました。その入院収益をもちろん増やしていっていただくのは大事なことなんですけれども、こういったところもしっかりと着実に行っていかないと、やっぱり黒字化というのは、一概にコロナが終わった後、コロナがしっかりとこれで終息したとして、また補助金なんかがもらえなくなったときでもずっと黒字化をしていくためには、本当に厳しいですけれども、そこもしっかりと取り組んでいく必要があるのではないかと思っています。  あと少し、再編・ネットワーク化についてなんですけれども、その再編・ネットワーク化というのは、ほかの近隣の病院が統合とか経営形態の見直しが相次いでいる中でも、宝塚は人口減などで経営の環境に厳しさが増すけれども、このまま今後も直営で公設公営を維持する方針を決めたというふうに、これ毎日新聞のほうでもウェブニュースで出されています。そのように、今回これは、今、まだまだ途中なんだというような、方向性をただ示したものだというふうにもおっしゃっていますけれども、やっぱりこんなふうにニュースにも出ているぐらいなので、宝塚市ではこういうふうに決定したのだというようなことという捉え方をされているのかなと思うんですが、この中で、他市がこのように再編・ネットワーク化で統合とか経営形態の見直しなんかが相次ぐ中、宝塚市は直営でやっていけるんだというふうに思われた根拠ですね、それは、他市はこうしないといけないと思って、やっぱりずっと様々な計画を立てる中、こういった方向を選ばれたと思うんですけれども、宝塚市はこれでいけると、そんなふうにされた、他市との違いというか、そのあたりを教えてください。 ○北野 委員長  中西参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  1つは、経営形態の検討につきましては、やはり国のガイドラインのほうでも、独法化でありますとか指定管理者制度の導入というのは選択肢の一つとしては示されております。その中で、我々のほうも可能性については検討しましたけれども、両方とも今の時点では可能性がないというようなことで、それとあわせて、今の現状のままでも経常黒字化を目指しても可能であろうという判断の下で、全部適用という形でいきたいというふうに考えております。  以上です。 ○北野 委員長  浅谷委員。 ◆浅谷 委員  可能であろうというのは、かなり希望的な観測であるのかなと、ついね、他市がこれだけ、どうしてもやらなきゃいけないということで様々な方法を取りながらやってくる中で、うちはこのままでいくんだというのは、やっぱりそれなりの根拠がないと、大丈夫ですよ、やっていけますよ、だけでは、なかなか、それが本当に最善の方法なのかというのがすごく厳しいところかなと思うんです。前回、議員総会のときに説明を受けた中で、市立病院は今後も中核的な医療を行う基幹病院として急性期機能を担うというような説明を受けたときに、再編とかネットワーク化で一緒にやる相手が見つからなかったというような発言がありました。見つからなかったということは、つまりそういう相手がもしも見つかったならば、適切な相手がいたとしたら一緒にやることが、今後でもそれは望ましいというふうにお考えなんでしょうか。 ○北野 委員長  中西参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  例えば指定管理者制度の導入ということになりますけれども、やはり大事なことは、経営の改善ということも非常に大事ですけれども、やっぱり医師の確保というのが、これから働き方改革も令和6年度から始まりますので、その視点も非常に大事だというふうに思っていまして、我々としましては、兵庫医科大学あるいはその系列の病院とであれば、引き続きドクターの派遣というのは可能かなというふうに思いますけれども、医局が違うということになりますと、それはリスクとしては、兵庫医科大学からはドクターを派遣してもらえないというリスクも大きいというふうには考えておりますので、それ以外の病院まで広げて検討ができるかといいますと、なかなかできないというふうに我々としては考えております。  以上です。 ○北野 委員長  浅谷委員。 ◆浅谷 委員  そうですよね、これでいければ、もちろん他市もみんなやっていると思うんですよ。本当にこのままでいけるんだったらそれが一番望ましいと思いますけれども、なかなかそれが難しいという判断を皆さんされた中で、うちだけが大丈夫なんだというふうに言われても、その根拠が私はなかなか伝わってこない。これまでの計画を実行してこられた中でも、黒字化が達成できたというここ2年ほどは、コロナの補助金がすごくたくさん来たんですよね。それがあって黒字化をしたというようなことが大きい原因だと思っていますので、これから10年、20年先、ずっとこれ、きっちりやっていけるんだというふうに言われても、なかなか私は厳しいのじゃないかなというふうに思っています。  再編とか、相手がなかなか見つからなくてという、医師の確保の部分でも本当に最適な相手を今後も探して、もしもそれが連携とか、一緒に統合なんかをやっていけるんだったらそれをしてほしいと思うんですけれども、最後に、それを探すということが、ほかの自治体では物すごい前から探されていますわね。もう出来上がっているのが、これ、うちの場合は2017年の経営改革プランの中でも、やっぱりそういった検討をしなければいけないというような、連携を検討する必要があるというふうにも書かれているんです。でも、そのときから結局そのままいかれて、2020年の3年後にやっとこの経営の分析をなさった。つまり、その3年間は多分見つけようともされていませんよね。だってまずは分析しないと、今の現状を把握しなきゃいけないということから入られているのでね。すごくそれが遅れたことで相手をなかなか見つけられなくなったのではないかなと。そういうことになってきたら、やっぱり市民にとって本当に最適な形を、タイミングを逃したことですごくリスクを市民に与えてしまったのではないかなというふうに感じているところです。  そういった意味では、やっぱりこれは病院の責任というよりも、市側がどこまでどんなふうに動いたんだろう、いつのどのタイミングでどうやって動いたんだろうというのがすごく問われるところだと思うんですけれども、市側はそのあたりはどのようにお考えですか。 ○北野 委員長  井上副市長。 ◎井上 副市長  先ほど答えていた答弁も、市側の答弁と同じようなところはあるんですけれども、まず1つは再編と、それから経営形態というものがあると思うんです。再編・ネットワークというのは、やはりほかの病院と一緒になってとかいうふうなことで相手方がどうしても必要であると。これについては、宝塚市立病院と一緒にやって、例えば伊丹のような形の病院の相手というのはなかなか見つからなかったというのは事実です。それから、もう一つは経営形態、例えば今度は経営をどうしていくんやという経営形態という課題は、これはまた別の問題として、例えば指定管理であるとか、独法化であるとか、そういった課題はまだあると思うんです。今は、うちの経営形態は、地方公営企業法の全部適用という非常に病院としては経営がしやすいような形で、一部適用から全部適用に以前やりました。そしてそれで今運営してきていただいていると。  これからの病院を考えたときに、我々も、まず病院のほうとお話しさせていただいたのは、いろんなことをこれから進めていくに当たっても、例えば建て替えの話なんか出てきたとしても経営がどうなんだと。経営が万全でやっていかないと、市立病院が今後も、例えば地域において必要な医療を安定的かつ継続的にやはり提供していくという、このことをしようとした場合には、安定的な経営をずっとやっていかないと良質な医療の提供を市民にはできないというふうなことを思っていますから、し続けていくと。そのために今まで病院とずっと話してきたのは、まずは経営改善をしていこうという強い思いでこれまで話をしてきたわけです。経営改善をしないと、経営改善の姿を見せないと、市民の人にも、今、委員が指摘されたようなことがなかなか理解していただけないといったことで、まずは今回、経営改善をしてやっていこうということでまずスタートさせていただいたわけです。そういったことで経営改善の見える化をまずやっていきます。  そしてもう一つは、新たに兵庫医大との連携協定というものをさせていただいたのも、実は、やはりこれからの経営をより確実にそういったことの方向に向かって進んでいくために、市立病院と、それから兵庫医大との連携を強固なものにしてともかく進めていきたい、そういった中でやっていきたいというふうに考えています。ただ、我々、一方ではそういった市立病院というふうなことを、医療を提供するという責任もありますけれども、一方で効率的な方法でやはりやっていかなければならないということも、こういう責任も当然ありますから、今言われたことについては常にそのことを意識しながら、今後の検討についても、そういった部分というのは経営を見ながら常にやっていかなければならないというふうには思っております。今のところそういったところです。 ○北野 委員長  浅谷委員。 ◆浅谷 委員  分かりました。私としては、まずは経営改善と言っているタイミングではもう全然ないと思っていますので、すごく今回、どんな指針というか、こういった病院像が出てくるのかなというふうに思っておりましたので、このままいけるのかというのが大変不安ですし、これでこのまま進めて10年、20年後やっていけるというような根拠がとても見つかっていない状況だと思っています。意見です。 ○北野 委員長  西総長。 ◎西 総長  井上副市長がおっしゃったように、経営形態とネットワーク再編というのはやっぱり分けて考えているんですけれども、そういったふうに考えれば、今、国からも指導されています地域医療連携推進法人、そういったものというのは別に今までの相手がいなくてできないという話じゃないですし、今後も続けてやっていって、宝塚市の圏域で機能的にうまくそういう塊をつくれればいいんじゃないか、その中で中心の急性期病院を担えればいいんじゃないかなとは思っているんですけれども、まだそこまでは手はついていないですけれども、何か相手がいないという報道ばかりが出ますけれども、別にそういうつもりはないと思うんです。  それともう一点は、委員御指摘のようにほんまにいけるんかというのは、例えば先月、ちょっとコロナの合間があったときに補助金なしで黒字になったという実績も出しています。それと、ちょっと話は飛ぶんですけれども、今回のコロナの、皆さん御案内のように6波、7波というのは、結局医療者、特に看護師が家庭内で子どもからもらって、ほんで出勤できない、10日の制限があるんで、それでちょっと苦しかった部分が一番大きいですね。コロナの患者さんがどんどん来るんじゃなしに看護師が働けない、特に夜勤できない。大体それぐらいの年代の子というのは夜勤の中心になりますので。だから、そういう意味で、そういうことがなければ、インフルエンザみたいなものであれば行けたのになというような何か実感はあるんですけれども。 ○北野 委員長  よろしいですか。ほかにありませんか。  田中こう委員。 ◆田中こう 委員  それでは、なるべく短くと思います。  まずは、まだコロナ禍で第7波とか言われる中で、本当に大変な中で、今日お集まりの皆さんはじめ医療従事者の方々が、市民の命と健康を守るために御奮闘されていることに敬意を表したいと思います。本当にありがとうございます。  そういう中で公立病院としてという方針も示されました。国のほうも、これまでの公立病院の統廃合や病床数削減といった路線から、やはりこのコロナ禍を受けて公立病院の役割というのが見直されたことも受けての方針だというふうに理解しています。ただ、まだまだ厳しい状況が続く中で、どのように、まずは命と健康を守るという立場で頑張っていただくかというのが大事なところになろうかと思います。  先ほど医師の確保の問題もありましたが、改めて6ページの兵庫医科大学との協定ということが、今年の4月ですか、協定が締結されたということで、具体的な内容が(1)(2)(3)(4)という形で掲載されておりまして、連携協定の前提にこれまでも兵庫医科大学から医師、看護師や医療技術者の派遣を受けてきたということが書かれていまして、今後の医療連携の中にそういった派遣という言葉は出てこないんですが、これはもともと、もうやっていることだから出てこないのか、それとも(2)の人事交流・研修というところに含まれているのかというところをお聞きしたいんですが。 ○北野 委員長  島廣参事。
    ◎島廣 市立病院経営改善担当参事  現在、看護部長、医療技術部長、これらの者は兵庫医科大学の出身者です。将来的にも兵庫医科大学の病院から、こういった職種の人を当院としても人事交流で来ていただきたいとは考えております。今までしていなかったのは事務職員の部分でございます。事務職員の部分につきましても、経営を考えていく中で必要な人材というふうに考えております。将来的には幹部の職員になるような人材に兵庫医科大学病院から来ていただくということを要請しております。 ○北野 委員長  田中委員。 ◆田中こう 委員  これまでもそうですし、これからも医師が必要なときは、まずは第一義的には兵庫医科大学から派遣していただくということが前提になろうかと思うんです。それはきちんと協定の中に書かれているほうが安心があると思うんですが、それは(2)の全職種に係る人事交流・研修のところに、医師が足らないときは兵庫医科大学からしっかり派遣してもらうということが書かれているという理解でよろしいでしょうか。 ○北野 委員長  難波病院事業管理者。 ◎難波 病院事業管理者  あまり生臭いこと書けませんので、そのあたりでとどめておいていただいたらと思いますけれども、私と西がおります間はしっかり採りますので御安心ください。 ○北野 委員長  田中こう委員。 ◆田中こう 委員  そこは安心したいと思うんですが、改めて協定をきちんと結ばれたということは、やはり兵庫医科大学兵庫医科大学としての立場で頑張っていただいて、宝塚市立病院も頑張っていく中で協力し合うということだと思うんです。だから、どっちかがうまくいかなくなると双方に影響が出てくるというふうに思っていますので、そこは今、難波事業管理者が言われたように安心して見守っていきたいし応援もしていきたいと思っていますので、引き続きよろしくお願いします。 ○北野 委員長  西総長。 ◎西 総長  私、今も学校法人兵庫医大の理事をやっているんですけれども、そんなわけで難波事業管理者が言うたようなことをやっていくんですけれども、兵庫医大自身が、実は3年後の新病院と、それから今年、梅田のクリニックの開設と、それと兵庫医療大学との合併、もう終わりましたけれども、があって、ちょっと今、あんまりぐっと言うてもなかなか難しいところもあります。そやけどずっと忘れていませんので。 ○北野 委員長  田中こう委員。 ◆田中こう 委員  それから、1ページ目の重点取組項目の中で、やはり断らない救急を一層推進するということが書かれていますが、これは今のコロナ禍の状況でも頑張っていく、そして頑張っていくという思いだけではなく、そういう体制も含めて整備されているという理解でいいのか。先ほどVRカメラの説明があったかと思うんですけれども、そういう新しい体制も含めて、コロナ禍でも断らない救急を推進していくという体制整備を進めているという理解でよろしいでしょうか。 ○北野 委員長  西総長。 ◎西 総長  そうですね、救急に関しては、その方針ですかね。先ほどからも話ありましたように、生臭い話で申し訳ないですけれども、収益性ということでいえば救急ってなかなか単価が上がらない部門で、しんどい割にはもうからない、言葉は悪いですけれども。ただ、やっぱり市立病院の使命として、一般診療と、それから救急と、それからがん診療、こういったことというのは、どれかを減らしていいというものじゃないと思っていますので、虫のええ話ですけれども、どれもちゃんと確保したい。何かあったからどこかのルートは減らすとか、そういうことがないようにはしたいなと思っているんです。 ○北野 委員長  田中こう委員。 ◆田中こう 委員  今の総長の答弁の中に、本当に経営の苦しさというのが伝わってまいります。本当に全て受け入れて市民の命を守るという立場でやらなければならない一方で経営的なことも考えていかなければならないと。ただ利益の上がる診療だけやっておればいいというわけではないですから、本当にそこの苦しみがあるんだろうなというふうに思っています。  ただ、やはりそういう中で、前回の一般質問のときにも指摘しましたけれども、公立病院というのがどんどん減らされて、今、全国的には2割程度、都心部では1割程度という中で、特に都心部でコロナによって失われる命が目立っているという状況は、やはり公立病院が頑張ることによって防げるという側面もあると思うんですね。そういう中では、もちろん民間の病院でも一生懸命やってくださっているところというのはたくさんあるわけで、そういうこれからも連携が必要だというふうに思うんですが、9ページの中でも機能分化・連携強化というところで、各都道府県が地域の実情を踏まえ、主体的に取組を進めるということで、もちろん、宝塚市立病院でありながらも、阪神北圏域であったり兵庫県の中での役割というのが求められてこようかと思うんですね。  その県の関わりというところを少し確認したいんですが、例えば民間と連携して方針転換を仮にしていくとか、合併するとか、規模をうんと縮小するとか、拡大するとか、こういう医療方針でやっていくと市立病院が決めて、若干、県の方針とか方向性と圏域とのずれが出てきた場合は、それは県が是正を求めてくるんですか、それとも市立病院が、いやいや、それやるんだということで押し切れるものなのか、その辺の関係性について確認しておきたいんですが。 ○北野 委員長  島廣参事。 ◎島廣 市立病院経営改善担当参事  病床の関係ですとか、病院の新設とか、こういったことについては阪神北の地域医療構想会議というのを開催されます。その中での議題となって審議されて、民間病院も入った中での同意を得ていくということになって、県からまた国のほうに届けが上がっていくということになります。ですので、全てが全て県の方向性ではないかなとは思っています。 ○北野 委員長  田中こう委員。 ◆田中こう 委員  今後、建て替えということになって、先ほども病床数、ダウンサイジングによって350床、出ていますけれども、そういうふうなところにも県が何か助言なり意見なりしてくることというのは考えられるんですか。いや、それは減らし過ぎやとか、いや、もうちょっと減らせとか、そういう可能性ってあるんですか。 ○北野 委員長  中西参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  県との関係ですけれども、この内容につきましては県の市町振興課のほうにも御説明もさせていただいていますし、市町振興課のほうから医事課という公立病院をつかさどっている部署にもこの内容を渡していただいていますし、また、先ほどの地域医療構想会議というのが、それぞれの健康福祉事務所のほうで主催をしていますから、健康福祉事務所のほうにもお渡しをしています。  今、御質問のありました、医療機能をやはり見直しするということは、基本的に兵庫県の保健医療計画の中で地域医療構想の実現を図るということになっていますから、いずれにしましても県と十分調整が必要だというふうには考えております。  以上です。 ○北野 委員長  田中こう委員。 ◆田中こう 委員  県全体の医療の在り方というところにも一定の影響があるわけですよね。そういう中で具体的に県のほうからは、市立病院に対してどういう援助、支援、補助なんかがあるんですか。 ○北野 委員長  中西参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  今回のガイドラインでも都道府県が積極的に地域医療構想の実現に向けて助言・指導をしなさいというようなことが明確に書かれています。ということは、今まではなかなかそういう関与が少なかったのかなというふうに考えていますけれども、まず、やっぱり県のほうからの指導・助言というのが今度は強化をされるのかなというふうに思っていますのと、例えば建て替えとかいうことになりますと、それとは別に財政措置というとこら辺についても非常に重要なことだと思っていますので、その辺につきましては県の市町振興課を通して協議も引き続きしていきたいというふうには考えています。  以上です。 ○北野 委員長  田中こう委員。 ◆田中こう 委員  助言・指導と併せてそういう財政的支援も必要だと思うんですね。そういう役割を果たしていくわけですし、そういう応援を求めていくべきだと思うんですが、ちなみに、兵庫県の中に市立病院って何病院あるんでしたっけ。もし何かそういうのが、何とか協議会みたいなのよくあるじゃないですか。市立病院を持っている自治体の会合的な、そんなのってないんですか、市長部局のほうでも。 ○北野 委員長  島廣参事。 ◎島廣 市立病院経営改善担当参事  全国公立病院協議会というのがあります。その中に兵庫県の部会というのもございますので、そこで各公立病院、県立病院も入りますけれども、意見を言う場はあるかなと思います。 ○北野 委員長  田中こう委員。 ◆田中こう 委員  コロナ禍で猛奮闘されている公立病院なわけですから、ぜひこれから、あるものを利用するのか、つくるのか分かりませんけれども、兵庫県内の公立病院市立病院の、できれば副市長とか市長さんにお集まりいただいて、やはり県に財政措置も求めていくというような働きかけが必要だと思うんですね。こういう医療はやってほしい、指導とか助言はするけれども、そういう財政的な支援はないというのじゃなくて、そこも含めた要望をしていきながら、兵庫県としての市立病院の役割というのを評価していただくという取組を、宝塚市だけではなくて広くやっていけばなというふうに思うんですが、その辺、市長部局のほうはどうでしょうか。 ○北野 委員長  井上副市長。 ◎井上 副市長  これまでいろんな財政措置とか、コロナのときも含めてですけれども、始まってから、国に対しても宝塚市が直接要望書を出したり、そういったことも動きとしてはしていますので、今後も兵庫県の市町振興課なんかを通じてそういったことも協議もし、また要望できるようなものについては要望していくということでやっていきたいと思います。 ○北野 委員長  田中こう委員。 ◆田中こう 委員  宝塚市にある宝塚市立病院なんですが、兵庫県の中にある兵庫県の公立病院としての役割という点でのそういう要望もお考えいただけたらなということをお願いして、終わります。 ○北野 委員長  しばらくトイレ休憩します。3時12分から始めたいと思いますので、10分間休憩いたします。                 休憩 午後 3時02分               ──────────────                 再開 午後 3時12分 ○北野 委員長  それでは、会議を再開いたします。  ほかに質疑はありませんか。  藤岡委員。 ◆藤岡 委員  大分出尽くしたので、重ならないところで、私は特に地域連携強化の観点を主にお聞きしたいと思っています。  冒頭のほうで経営統括部からも地域連携強化による紹介入院患者増については詳しく御説明をいただきました。7ページにある紹介入院患者増のところの取組をお聞きしたんですけれども、7ページのところにもあります、「新規の患者増に全力を」という基本方針の下、地域医療連携部の体制を強化し、地域医療機関との連携強化による紹介患者増に取り組んでいる、というふうにありますけれども、先ほどウェブサイトのこととか、るる御紹介をいただいたんですけれども、この体制強化について、何か具体的に重層的な体制を敷いたとか、こういう取組をしていますというような特化できるようなことというのはほかにあるんでしょうか。 ○北野 委員長  岡田市立病院経営統括部次長。 ◎岡田 経営統括部次長  体制強化ですが、本年度4月1日より人員の配置増をいたしました。1名兼務であったものを専任に、それから2名を追加で配置をしたところでございます。このことによりまして、先ほどから御答弁申し上げておりますウェブ予約の運用が始まりましたり、これは昨年度からですが、院内で主要な職員の集まる場で地域医療連携の協議が行われたり、そういう取組が強化につながっておると考えております。  以上でございます。 ○北野 委員長  藤岡委員。 ◆藤岡 委員  この地域連携室ですか、宝塚市立病院の、すごく頑張っていただいているということは、私も、いろいろ患者さんのお問合せとかあったときに御紹介のお電話していただいたりするときに、本当に丁寧に対応してもらいましたとか、適切な対応をしていただいたという声を聞くんですけれども、久しぶりに市立病院のホームページを見たら、その地域連携のことが分かりにくいというか、そういうふうに感じたんです。この間の議会でも、国の方針の下、紹介してもらっていない人の場合は初診料が高くなるというようなこともありましたけれども、もう少し市民に分かりやすいような、誘導するような広報というのは、もう少し力を入れていくべきではないかなと思うんですけれども、その辺のところはどんなふうにお考えですか。 ○北野 委員長  平田課長。 ◎平田 医事・経営担当課長  御質問ありがとうございます。  ホームページに関しては、御指摘のとおり、市民にも地域の医療機関にも見やすいようなホームページの改善を今も心がけておりますが、さらに強化する必要があるかなというふうに感じました。ありがとうございます。  それから、例えば選定療養費の件だとか、個別に訴えたいところに関しましては、広報たからづかを通じまして、右ページ、病院のページが1.5ページありまして、1ページ目のほうで特集の診療科の御紹介、それから左のほうでお知らせページを組んでおります。そのお知らせページのほうでも、先ほど御指摘いただいたようなことを強化して掲載するというふうにして広報の強化を図っております。 ○北野 委員長  藤岡委員。 ◆藤岡 委員  宝塚市立病院のホームページは、個人的にはとても温かみがあって、いい感じは受けるんですけれども、様々な公立病院の売りというか、そういうことを前面に押し出している公立病院のホームページなんかを見てみると、病院の実績とか、こういう医師をそろえていますとか、こういう認定看護師をそろえていますとか、専門性の資格者一覧が分かるようになっていたりとか、こういうトピックスを掲載していますとか、こういう先進医療を取り組んでいますというようなことが分かるような画面を作ったりして工夫しているようなところをお見受けするところもありますので、ちょっとその辺のところはまず工夫をしていただきたいなと思っていますので、よろしくお願いいたします。  あと、先ほど事務方の人員強化については質問があったので、これはもう深掘りはしませんけれども、この点については以前からうちの会派としても、いわゆる幹部職員という声はありましたけれども、これは当局にもお伝えしないといけないですけれども、副事業管理者であるとか、経営統括部長であるとか、そこのところは、もちろん先生方と共に病院改革に取り組んでいく事務方の強化というのは非常に大事だと思うので、そこのところの力を入れていただきたいというふうに思っていますので、重ねてになりますけれどもよろしくお願いします。  随分前というか、10年ぐらい前になるんでしょうか、議会の特別委員会で病院の先進事例のところに視察に行ったことがあったんですけれども、それは議員が2グループに分かれて行った中で、岐阜県の大垣市民病院というところがあるんですけれども、ここは民間の人を投入したわけではないんですけれども、市職員の総力を挙げて病院の人材を投入して、その当時、私たちに対面していただいた事務長が非常にすご腕というか、お医者さんにもばんばん経費削減の話をされたりしながら取り組んでおられて、開院以来黒字を継続とありました。随分年月がたったので、その後どうなのかなと思ってこの間久しぶりに見てみると、やはり黒字をずっと継続していると。  確かに、ここは規模も設備も大学病院並みの病院なので、簡単にうちと比較することはできないとは思いますけれども、やはり大事なのは人だと思います。本市の今年度の予算編成の柱は人づくり予算というふうに市長が打ち出して、施政方針でもおっしゃいましたけれども、やはり病院の底力を発揮するに、お医者さんは当然のことながら、看護師などのコメディカルと言われる医療従事者を含めて、やはり病院総体としての人づくりに全力で取り組む必要があると思いますけれども、その辺の観点を当局からちょっと簡単に答弁いただければと思います。 ○北野 委員長  井上副市長。 ◎井上 副市長  今の市立病院の難波事業管理者の下で、直接の経営実務ですね、こういったことを担う例えば事務長とか、あるいは事務職員、そういう基本的な考え方ですけれども、やはり事業管理者と同じく、経営意識であるとか、それから実務能力を有している者、こういった人がやはりいてることが重要やというふうに考えております。ますます病院経営が高度専門化していく、こういった中で、特に医療業務などに関して中心となる人材というもの、こういった人を継続的にやっぱり配置して、そしていろんな制度変更にも的確に対応していく必要もあると、このように思っております。  そういった意味では、そういう専門的な知識とか、あるいは技術、経験、こういったものがある人、そういう外部の人材、そういう人を事務職員として登用するということについて、これは先ほどから言っています兵庫医大との連携協定というのも、こういったことの思いも含めてさせていただきましたので、病院のほうとも今そういった協議もして、そういう人材確保ということを進めていますので、そういった方向で対応していきたいというふうに考えております。 ○北野 委員長  藤岡委員。 ◆藤岡 委員  ありがとうございます。その辺のところはくれぐれも力を入れてお願いをしておきます。  あと、8ページのところに、地域医療構想で示されている阪神医療圏における令和7年及び令和22年の必要病床数のところに、高度急性期、急性期、慢性期は過剰となり、回復期は不足すると見込まれていますとあります。また、11ページのところの最後から2行目のところ、やはり不足する回復期への対応については、回復期機能を担う市内及び近隣医療機関との連携を強化するとともに、回復期機能を担う病院の誘致に努めていきますとありますけれども、これからの医療提供体制のニーズに応えていくために、ここのところは具体的にどういったことを想定しているのか、簡単にお聞きできますでしょうか。 ○北野 委員長  難波管理者。 ◎難波 病院事業管理者  委員もよく御存じだと思うんですけれども、川西なんかも経営面でいわゆる指定管理者制度を取られたんですけれども、その後すぐに医師会長をトップに市域の民間病院、あるいは介護施設、あるいは訪問看護センターとか、いろんな施設を包括した地域連携推進方針を立ち上げておられます。恐らくそれは政府の強化ガイドラインが出たということもあったんでしょうけれども、先ほど来、副市長、井上さんと浅谷委員さんの間でもやり取りありましたように、経営というものの統合協調関係ということと、業務面でのすり合わせというのは、コインでいえば裏表ですけれども、どちらも大事ですけれども、やっぱり今のA+でC引いて、2つの病院をがっちゃんこということは、もう今の時代これからは成り立たないので、今、委員がおっしゃったように、業務面とかでどのようにお互いがウィン・ウィンで生き残っていくかということを模索していかないといけないと思っております。  だから、まだ時期尚早ですので今日は申しませんけれども、宝塚市のそういった法人を立ち上げて業務面での効率化を図っていきたい。その中には必ず兵庫医科大学も参画すると、それから宝塚市医師会とか行政も参画していただくと、それから医療だけでなく介護とか看護とかそのあたりですね、在宅医療とか、そういったものの法人格の方にも参加していただいて、できるだけ在院日数を短縮しながら市民サービスが落ちないようにしていくというのが一番、それが結局経営にも跳ね返ってくるというふうに考えております。  以上です。 ○北野 委員長  藤岡委員。 ◆藤岡 委員  今まさにおっしゃった地域包括ケアシステムがそれだと思うんですけれども、9ページのところにちょっとしか載っていないんですけれども、ここには緊急時における後方病床としての役割を担う、お互いに顔の見える関係を築くとありますけれども、この関係を築く上で市立病院が果たしていく役割というのは、これからの時代、非常に大きいなというふうに思っているところです。  退院される方とかの様々なお声を聞く中で、その方の年齢とか疾患の度合いにもよるんですけれども、やはりよく聞くのが、退院するに当たっての不安、この病気は取りあえずは治ったというか、入院の日にちも決まっているので出ていかないといけないけれども、じゃ、はたまた家にそのまま帰れるのか、どこでどんなふうな医療とか介護サービスを受けることができるのか。特に高齢の方とか、おひとり住まいの方とか、身寄りのない方とかというような方の不安の声をよくお聞きするところです。  例えば、今、ちょっと難波事業管理者がおっしゃった在宅療養支援に関してなんですけれども、先進事例と言っていいかどうか私の判断ではできかねるところはあるんですけれども、彦根市立病院は、この地域医療室の一つの支援の中で在宅療養支援とか後方支援、やはり後方ですから退院された後の支援とか、はたまたレスパイト入院とか往診の相談とかというような、勤務医の先生にはなかなかここまでということは言いにくいということはよく承知をしているんですけれども、地域の開業医の先生との連携強化をやっぱり視野に入れるべきときに来ているのではないかなというふうに思っています。  聞くところによりますと、民間の医療機関が在宅医療専門のクリニックを今年8月に宝塚市内で開業されたとも聞いていて、また、宝塚市の近隣の西宮とか伊丹とか、三田かどうかはちょっと分かんないですけれども、30か所ぐらいの訪問診療のクリニックが宝塚市民の在宅医療に参入してきている。ということは、宝塚市民の医療を市外の在宅医療・診療のクリニックが担い始めてきているというようなことを聞いているのと、あと一方、市内の医師会の先生方の中には、お一人で100人ぐらいの往診患者さんを抱えておられて、日々訪問されている先生もおられるとも聞いています。  この往診診療、今回のような特に感染症が発生した場合、開業医が感染したらたちまちそのクリニックは立ち行かなくなっていくと思うんです。ここにも有名な地域包括ケアシステムの姿の厚生労働省の図には常に書いていますけれども、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で、有する能力に応じて自立した日常生活を営むことを可能にするため、いわゆるこの地域包括ケアシステムのきちっとした構築が必要であるというふうに書いてあります。  宝塚市においても、皆さん御存じのとおり、市立病院も所属している宝塚市7病院地域連携協議会、また医師会、歯科医師会、薬剤師会、また3つの若葉を育てる会、また介護保険事業者協会などの専門職で構成する宝塚市地域包括ケア推進会議で議論しているというふうに伺っています。今すぐには無理かもしれないんですけれども、非常時のかかりつけ医の応援を市立病院で担うことも大事ではないかなと思っています。  先ほど来議論がありますけれども、周辺の近隣市が経営形態を変えて統廃合などをして、最新鋭の医療機器を装備した高度急性期病院を目指している状況ですけれども、公立病院の役割は、もちろん最先端の高度急性期を目指すことは大事かもしれないんですけれども、それだけを追い求めるのではなくて、宝塚市立病院の独自性を引き出してやっぱり強みを生かしていくことが大事だなと。やっぱり市民に安心を届けるためには、この住み慣れた宝塚で最後まで暮らしていくことができますよというような地域連携という視点に立って、この地域包括ケアシステムをしっかり構築して、開業医の先生とかとも連携を取りながら、在宅療養への支援をはじめ、こういうシステムを構築していくことに前向きに取り組んでいく必要があると思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。 ○北野 委員長  西総長。 ◎西 総長  委員おっしゃるように、地域包括ケアで病院、施設、在宅をぐるぐる回るというのは非常に理想的で、民間医療法人は大概介護と医療をシームレスにくっつけて、そういう部門でも大きくやっていますね、どこも。それで、私もこっちへ来て思ったんですけれども、そしたら病院がその機能を持つというのは、市の中の仕組みとして介護と医療が分かれていますから、その辺の問題も大きいのかなと考えたりしています。例としては篠山が、それこそ兵庫医大は民間ですので、老健と、それから訪看と、看多機はしなかったんですけれども、そういうことも一体化して、篠山市民のぐるぐる回れる、言葉は悪いですけれども、そういう仕組みというのは考えなあかん。ですので、先ほどからも言っていますように、地域医療推進法人みたいな形を念頭に置きながら、その機能をうまく回せるようになればいいのになというイメージはあります。 ○北野 委員長  藤岡委員。 ◆藤岡 委員  なかなか難しいことではあると思うんですけれども、市立病院が担う役割というのは、周りの自治体を見ながら、いろんなことがあるかもしれませんけれども、宝塚市立病院だからできること、宝塚市民にとって安心して住み慣れた地域で最善の医療が受けられるようなことは何なのかということは、ちょっと検討していただければなというふうに思っているところですので、よろしくお願いしたいと思います。  あと建て替えに関してなんですけれども、今回は方向性なので、するもしないも、必要があるという議論でとどまっているところというふうに読み解いた人が多いと思うんですけれども、先ほどの20ページの図面で大体六、七年というふうにありましたけれども、今から例えばこの審議会等を立ち上げて、新病院がいつ頃、方向性として決めて、新病院が開院されるというのはどれぐらいのロードマップというふうに捉えたらいいのか、そこのところを教えてもらえますか。 ○北野 委員長  中西参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  先ほど来御答弁させていただいていますように、基本構想のほうができましたら、基本構想をもって経営強化プランということで考えておりますので、ガイドラインに示されておりますように、経営強化プランにつきましては令和5年度中に作成するということになっておりますので、基本構想につきましても令和5年度には策定をしたいというふうには考えております。ただ、基本構想で建て替えが決定をしたとしましても、その後、基本計画とか基本設計、実施設計、建築工事ということになりますと、先ほどの20ページの中でも最低でも六、七年はかかるかなというふうに考えておりますので、決定をしてからも六、七年たった後でないと新病院は開院しないというような状況かなというふうに考えています。  以上です。 ○北野 委員長  藤岡委員。 ◆藤岡 委員  それはまた今後どうするのかというのは、決定するのをできるだけ早くしていただきたいというところにとどめておきます。  それに関連して、これはちょっと当局からの答弁になるかもしれないんですけれども、市立病院と同じ敷地内にある看護専門学校の在り方も、今、報告書が出ていると思うんですけれども、看護専門学校というのは設立は何年でしたか。 ○北野 委員長  近成総務部長。 ◎近成 総務部長  平成4年設立ですね。 ○北野 委員長  藤岡委員。 ◆藤岡 委員  たしか設立、平成7年じゃなかった。            (「あ、そうです。平成7年です」の声あり) ○北野 委員長  藤岡委員。 ◆藤岡 委員  そうですね。阪神・淡路大震災の年だったと思うんですけれども、となると今で27年たっていて、10年たったら37年、ちょうど今の市立病院と同じぐらいの耐用年数のときで、まさにこの建て替えのロードマップの中に並行して出てくるのではないかなと。この建て替えのロードマップも現地建て替えが、もう今日時間がないのであんまり細かくは触れませんけれども、想定する金額なんかも現地建て替えで考えているというふうに読み取れます。この看護専門学校も、報告書は、廃止の検討を進めていくけれども、一方で卒業生全員が看護師国家資格に合格しているなど優れた教育の実績もあるため、市に代わって運営を担う主体が見つかることが望ましいとされています。渡り廊下で市立病院とつながっているということで、建て替えの議論にはこの看護専門学校の在り方も含めて進めていく必要があるのではないかと思うんですけれども、その辺は、そういうところまでは検討に入っているのかどうか。 ○北野 委員長  近成総務部長。
    ◎近成 総務部長  建て替えについては、今、ようやく6年、7年、これも基本構想ができて、かかるだろうというようなロードマップ的なものが示されました。この看護学校の在り方に関する検討委員会のときには、そこまでのものが何も示されていない中で、これは公共施設マネジメントの中で比較的新しい建物だということを前提に考えてきております。その中で出ました検討委員会からの意見ですから、今後はそういったところが、もし病院の部分と重なる部分があれば、そういったことも考慮しながら検討はしていかなければならないというふうには思っております。  以上です。 ○北野 委員長  藤岡委員、そろそろまとめていただけますか。 ◆藤岡 委員  最後です。その中の結論ですけれども、この建物の役割について、先ほど来ちょっと答弁があった回復期機能の病棟についても、民間の医療法人に売却とか貸付けとか、宝塚市立病院回復期機能を担うというのは診療報酬等の問題でもかなり課題が大きいと思うので、その辺のところも視野に入れたりとか、また人工透析センターをするとか、災害時の緊急避難場所にするとか、今後の検討対象になると思われるので、その辺のところはしっかりと議論の中に入れていただいて、どちらにしても早急に方向性を決定していくことが大前提であると思いますけれども、市民が安心して住み慣れた地域で最善の医療を受けることができる体制を構築することが必要だということをお伝えして、終わっておきます。  以上です。 ○北野 委員長  ほかに質疑ありませんか。  くわはら委員。 ◆くわはら 委員  本日はお忙しい中、病院からも市の当局からも御説明の時間をいただいているわけなんですけれども、今回、所管事務調査しています宝塚市立病院が目指す病院像という23ページのこの資料なんですけれども、この中身については今までほかの委員さんも聞いてきていましたので、ちょっともう立ち戻って、病院像というこの資料を、病院として、市として一体どういう位置づけで見ている資料なのかというのを、ちょっともう一度改めて御説明いただきたいんです。 ○北野 委員長  中西参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  この資料の位置づけになりますけれども、我々としましたら、この後、基礎調査に基づく基本構想を、専門家の御意見とか、あるいは関係機関の方の御意見とか、あるいは市民の方の御意見を聞きながらまとめていきたいというふうに考えておりますけれども、その議論をする一つのたたき台ということでまとめさせていただいたところであります。  以上です。 ○北野 委員長  くわはら委員。 ◆くわはら 委員  それは市当局、病院として同じ認識というところ、共同で出されているのでそういう認識なんだろうなと思うんですが、たたき台ということであると、例えば市には総合計画はじめ様々な指針とか方針とか計画、プラン、ビジョンみたいなもの、いろいろ、いわゆる計画と言われるようなものがたくさんあると思うんですけれども、そういうものという扱いではないということなんですか。 ○北野 委員長  中西参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  先ほども御答弁させていただきましたけれども、この後で基本構想の策定をしたいというふうに考えております。先ほども御答弁させていただきましたけれども、基本構想をもって経営強化プランとしたいというふうに考えております。経営強化プランにつきましては、病院事業を設置しています、地方公共団体が設置をするものということになりますので、この基本構想が市の計画というようになろうかなというふうに考えています。  以上です。 ○北野 委員長  くわはら委員。 ◆くわはら 委員  じゃ、今のこの段階では、市の事務執行に当たって何か効力を持っているものではないというような認識でいいのかなと思うんですが、議会として6月27日に報告を前回受けまして、その後、29日、2日後には毎日新聞さんがこういう報告があったということで記事にされているんですけれども、それは御存じですか。 ○北野 委員長  中西参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  拝見させていただきました。 ○北野 委員長  くわはら委員。 ◆くわはら 委員  そこの中に何て書いてあったかというと、宝塚市は市立病院について今後も直営を維持する方針を決めた。人口減などで経営環境に厳しさが増す中、近隣公立病院は統合や経営形態の見直しが相次いでおり、宝塚市のこの方針は異例だというふうに書かれているんですね。要は、記事としてある程度客観的な、一般的な目線として異例と言われるような判断を宝塚市がするに至ったという説明を議会として十分に受けているとはちょっと思えないかなというところがあるんですが、それは一般的な捉え方としては、これは市の方針だということで記事になっているんですね。ただ、今のお話だとそういう方針的なものではないという答弁もあったかなと思うんですが、その辺がどう捉えていいのかがちょっと正直よく分からない。今、この現時点でたたき台であって、まだまだ議論が変わっていく、要はこれに書いてない方向性に進む余地のある状況なのか、それとも一定、市が今後の方針として決めたものなのか、そのあたりがどうなのかよく分からない。ただ、一般的に、客観的に見るとこれは市が決めた方針だということなんですが、そこと今の答弁との整合をどう考えたらいいですか。 ○北野 委員長  中西参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  異例かどうかというのは分かれる感想かなというふうには思いますけれども、この内容につきましては、あくまでも市の都市経営会議のほうで決定をしておりますから、市としての考え方をまとめたものというふうには考えております。  以上です。 ○北野 委員長  くわはら委員。 ◆くわはら 委員  そうなんですよ、これ都市経営会議でも決定されて、もちろん市長、副市長はじめ教育長や水道事業管理者含め都市経営会議のメンバー皆さんで承認をされたというところなんですが、要は、そのメンバーで承認したものが方針です、これが市として今後目指していく方向性ですと言うならまだ分かるんですが、今、最初の答弁だと、いや、これはまだまだたたき台で、一つの方向性を示したものだけですというような位置づけになるのが何かしっくりすごくこなくて、方針として説明を受けて、それに対する質疑ならいいんですが、このたたき台の時点のものを議会としてどう議論していくべきなのかというのが、ちょっと僕、自分の中で答えが出ないままずっとここまで来ているんですが、そこの辺はどう考えたらいいんですか。 ○北野 委員長  中西参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  少し言葉が足りなかったかもしれませんけれども、たたき台というのは、あくまでも基本構想を策定するときのたたき台ということで考えておりまして、今の時点では、先ほども申し上げましたように、専門家とか知識経験者の御意見も聞いていませんし、医師会等の関係機関の御意見も聞いていませんし、市民の方の御意見も聞いていませんので、基本構想をつくるための、我々はたたき台というふうに考えております。  以上です。 ○北野 委員長  くわはら委員。 ◆くわはら 委員  基本構想を定める前の時点のたたき台で、議会にこういう形で説明して意見を求めてというようなのは、これまで、この病院に限らず、こういう形って一般的なんですか。何かそこ、市の方針の決定事項の説明を受けているというようなイメージで6月27日の時点ではいたんですが、そうなるとちょっと違う、いや、決定事項ではないというようなお話も聞いたりして、ちょっとそこがいまだによく分からないんです。 ○北野 委員長  中西参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  これまでも市の方針なりを決定するということで、その時点の方針を議会のほうに御説明もさせていただいたこともありますので、何もこの進め方が特異的な例であるとは思っていません。ただ、例としては少ないのかなというふうには思っています。再度の御答弁ということになるかもしれませんけれども、これはあくまでも院内と、それから市の内部の中で決定をしたということになりまして、これをもって次の基本構想に向けて取り組んでいきたいというふうには考えています。  以上です。 ○北野 委員長  くわはら委員。 ◆くわはら 委員  なくはないけど珍しい形の話だということだったと思うんですが、先ほど川口委員からもありましたけれども、これつくるに当たって、市民さんとか外部の目が全く入っていない中でつくられたというところで、ただ、都市経営会議で決定をしていて一定この方向性が決まる。そして、今回決められていることの大きな点としては、市立病院を直営でやっていきますよというところと、あと建て替えが必要だよという話のことが、今回のこの目指す病院像としては大きな論点というか軸になっている部分なのかなというふうに思っているんですけれども、それが市の中で一定方向性を示したものであるのに、全く市民の意見を聞かずにここまで来てしまっているということが、病院が考えてここまで来ているならまだあれなんですが、これ都市経営会議では企画経営部から提出していて、市としては、それこそ今、サービスデザインじゃないですけれども、あらゆる利害関係者を含めて意見を聞きながら協働的な形でやっていこうよという中で、いろいろ市として行政として進めてきているはずなのに、全く今、そういう話がないまま方向性を一定示して、それを基に計画もつくっていくということ。議会に対しても、説明を今回こうやって受けていますので、それが後ほど議会にも丁寧に説明をして理解をいただきながら進めましたという流れになってしまうような気がして、それが方向性なのか何なのかよく分からない中で、ただ説明を受けて、質問をしてという既成事実だけが積み上がっていっているような状態で、要は市民目線の入ってない中でこういう形がつくられているということがすごく怖いなというふうに思っているんですが、その辺はどうですか。 ○北野 委員長  中西参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  最後の「おわりに」のところにも書いておりますけれども、これについては市立病院の今後の在り方の方向性を示したものということで、今後の基礎調査とか基本構想とかを策定するときに、市民の意見を聞きながら関係機関と協議を行い決定をしていくということは明確には書いたつもりです。我々としては、まずは一旦は病院と市の中で方向性を決めて、それを今日は御説明をさせていただいて、あと、そのことについて、本当にこの方向性が正しいのかどうかということも含めて、今後は専門家の御意見であるとか、関係機関の御意見とか、市民の御意見を踏まえて決定をしていきたいというふうに考えております。  以上です。 ○北野 委員長  くわはら委員。 ◆くわはら 委員  今回、出していただいているところでも、地域住民や地域医療機関から選ばれる地域に密着した病院を目指すんだということで書いていただいていて、そのためには何を求められているのかというのをやっぱりきっちり把握しないといけないと思うんですよ。また、病院を建て替えるのかどうかという議論のときにも、直営でするのか、指定管理でするのか、また違う何か別の方式でするのかによっても、つくられる病院って全然違ってくると思うんですね。ただ、今、この状況だと直営の方向での建て替えの検討が多分進んでいくと思うんですが、それが結局、市民目線を無視した病院をまたつくって、地域住民や地域医療機関から選ばれる病院を目指すんだということは、今まで必ずしもそういう状況にはなかった可能性があるという自己反省も含めてここ書いておられるんだと思うんですけれども、それを、じゃ、これまでとは何が違うからそういう病院を目指せて、何が違うから黒字化を目指せてというのが、これを見ただけでは正直よく分からないですし、僕、市民から、ほんまに直営でいけるんかいなと言われたときに、ようお答えちょっとできひんなというのが正直なところです。  何が違うからということを突き詰めると、やっぱり何が今までできていなかったから赤字経営だったのかとか、じゃ、なぜそれができなかったのかみたいな話に深まっていくんかなと思うんですが、それが今回ちょっと全然見えないので、今回この将来像というのを示していただきましたけれども、これが、見せていただいて、ここで説明を受けて、議会として納得した、承認したというような何か流れみたいな形になるのはちょっと怖いなと思っているんですが、そういう扱いではないというところでいいんですか。 ○北野 委員長  中西参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  承認を受けるということではないということなんですけれども、今おっしゃいましたように、短期的にはやはり黒字化を実現するということが一番大事ということで、一番最初のところには持続可能な経営基盤の強化というとこら辺を中心に書かせていただいています。ただ、今後、人口減少と少子高齢化ということで医療需要のほうがやっぱり大分変わってきます。ですから、今までどおりの診療を実施するのではなくて、やはり外部環境に合った将来の患者さんの動向を見越して、こういったとこら辺にやはり強化していくというとこら辺も、将来も見据えた中で我々としてはまとめさせていただいたというとこら辺になっています。  以上です。 ○北野 委員長  くわはら委員。 ◆くわはら 委員  今回の病院像というこの資料を見させていただいていると、医療単価を上げるとか、そういう技術的な話というのが書かれているのかなと思うんですが、さっきも言ったように顧客視点というか、病院でいうと患者視点といいますか、そういうところの話が全く入っていない中で進んでいるので、それになると、先ほどちょっと言いましたけれどもサービスデザインをこれからしていかないといろんな面で厳しいよという世の中で、時代に合わない計画になっていくんじゃないんかなと。時代に合わない計画になると、結局、これを基に計画をつくっていっても計画倒れになるんじゃないかというようなすごい心配があるんです。  なので、これから市民さんの意見とか専門家の意見を聞くということですので、そこは、よくその辺も意識してやっていただきたいなと思うんですが、その意見を聞くに当たって、今回、基礎調査もこれから、敷地調査ですかね、やっていくという話なんですが、それは具体的にいつぐらいからとかというつもりで動かれているんですか。 ○北野 委員長  中西参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  これから財政当局とも調整をするという必要はありますけれども、我々としましては、できるだけ早いということで、12月議会のほうには基礎調査のほうと基本構想に必要な経費のほうは、市議会のほうにはできたら提出をしたいというふうには考えております。  以上です。 ○北野 委員長  くわはら委員。 ◆くわはら 委員  12月議会でその基礎調査の経費等が出されて、それから市民さんとか専門家とかの意見を聞く流れになっていくということですかね。それは具体的にどのぐらいの日程感で考えられていますか。 ○北野 委員長  中西参事。 ◎中西 市立病院経営改革担当参事  先ほども基礎調査を踏まえた基本構想の策定ということを御説明させていただきましたけれども、その基本構想をもって今回のガイドラインに示されています経営強化プランとしたいというふうに考えておりまして、経営強化プランは令和5年度末までに策定をしなさいということになっていますので、早ければ12月議会のほうに予算のほうはできましたら提案をさせていただいて、その後、基礎調査をやりながら、審議会等を立ち上げながら基本構想の策定に取り組んでいきたいというふうに考えております。  以上です。 ○北野 委員長  くわはら委員。 ◆くわはら 委員  先ほど来言っていますように、今回、この病院像というのが、本当に大きな、ある意味市として意思を示した。直営でやっていくんだと。それはまた、今のこの時代で近隣の状況を見ると、なかなか珍しい、ある意味勇気ある決断なのか冒険なのかちょっと分からないですが、新聞的には異例というような判断をしたというふうな捉えられ方をしている中で、この方針がなかなかこのままでは受け入れられないというか、安心してこのプランでいきましょうと言える段階にはまだないのかなというような認識を持っていますので、そういう不安とか疑念みたいなものを払拭できるような形でこれからの計画策定についてはしっかり動いていただきたいと思いますので、今日はその程度にしておきたいと思います。 ○北野 委員長  ほかに質疑はありませんか。                   (発言する声なし)  それでは、これで所管事務調査を終了します。  当局の皆さん、ありがとうございました。御退席ください。お疲れさまでした。  皆さん、次に、項目2、その他ですが、何かありますか。  田中こう委員。 ◆田中こう 委員  若干、今、くわはら副委員長の質疑で違和感があるんですけれども、冒頭に1枚目のレジュメがあって、所管事務調査についてということで、宝塚市立病院が目指す病院像についてを所管事務調査にするという確認がされた後に、もう一枚レジュメが配られましたよね。これは今までもこういうやり方やったんかな。何かその所管事務、これやりますよって確認した後に、それを決めてから所管事務というのをやっていたかな。何が言いたいかというと、今、冒頭のくわはら副委員長の御質問って、これそのものも所管事務調査としてどうなのかみたいな御意見もあったじゃないですか。それは、僕、最初のところでやってもらったほうが、みんながある程度この病院像についてというものの位置づけをはっきりさせた上で、共通認識した上で質疑に入れたんじゃないかなと思うんです。そこがばらばらのまま何か落ちがついてしまうのって、それぞれこの病院像についてというペーパーが何なのかという意識が違うままに何か好き勝手議論をしているみたいになるので、ある程度前段でそれはそういうものやという答弁聞いて、それぞれ認識した上で質疑したほうがよかったなと今思っているんですよ。なので、最初のその確認というのがどういう位置づけで、所管事務これでいきますよという確認やったのかなという確認なんですけど。毎回こうしていたんかな、所管事務調査って。一個一個。 ○北野 委員長  今回、今日、本会議の初日、当日に……、じゃ、ちょっと事務局から説明してもらいます。  益田議事調査課書記。 ◎益田 議事調査課書記  すみません、これはもう単純に手続的な問題でこのようにしたんですけれども、本日から会期中なんですけれども、会期中につきまして所管事務調査をやるということになったんですけれども、まず、所管事務調査を会期中にやるに当たって、所管事務調査をやるということは会期中でないと、要は会議を開かないと決められないということで、まず所管事務調査をやるということについて決める会議をやるというのが1枚目のレジュメで、一応、冒頭に委員長のほうから、本日はこの市立病院が目指す病院像について所管事務調査をするということでよろしいでしょうかということでそこでお諮りをさせていただいて、初めて議題としてこれが決まったというちょっとそんな手続的な流れで、要は一つの委員会の中で所管事務調査をやるということをまず決めて、それから所管事務調査を始めたという2段階にしたのでこういう形になっているということで、レジュメが2枚あったということになります。 ○北野 委員長  田中こう委員。 ◆田中こう 委員  副委員長、そういう御意見を言われたんであれば、その時点でできたら何かそういう納得いけていない部分を出してもらえたら、そこも全体で共有できたのになとすごく聞いていて思ったので、ちょっとそこが残念やったというか、そういう意見というのを先に聞いておいた上でみんなで議論できたほうがよかったなというふうに聞いていて少し感じましたので。 ○北野 委員長  くわはら委員の意見はくわはら委員の意見であり、この目指す病院像という説明があったことに対しての一つの意見ではあるんですけれども、それを委員会全体としてもむということではなくて、その目指す病院像の中身についての様々な観点から皆さん御意見、質疑されたと思うので、たまたまくわはら委員の、副委員長なんで最後になってしまいましたけれども、そういった御意見があったというただ一つのことであって、この文教生活常任委員会全体が、この出てきた、案というか、市民の安全・安心を守るという病院像が出てきたということに対して、これどうやねんという意見を持つ人もあれば、そういうことの中身についてもう少し議論が必要であるとか、今後についてとか、これはもうたまたま、いろんなバラエティーある意見だったと私は思っているんですけれども、それについて異例やとか、新聞記事は新聞が書いたことであって、そこで傍聴してはってまた書いているわけなんで、ほかの新聞記者、来ていなかったところは書いていませんでしたしね。それで今後、今日、皆さん、意見は言い尽くせたのか、聞き尽くせてなかったところもあったかもしれないんですけれども、一つの委員会として、手続上は本会議に入ってという、今日からやったということもあったのでこういうふうな書き方になりましたけれども、そこでどっちやねんという話ではないん違うかなと。  田中委員、どうぞ。 ◆田中こう 委員  別にくわはらさんの発言を否定しているわけではなくて、益田さんの説明は分かりました。手続上の問題。我々の議会って、自由討議とか合意形成というのを大事にしてきていますよね。だから、この辺の病院像についてという今日の議題がどういう位置づけなのかというのは、ある程度議論した上でやれたほうがよかったなと思うんですね。でないと、くわはらさんが最後おっしゃられる前の委員って、みんな中身について触れてきたわけですよね。それを最後に副委員長が、そもそもこれ自体がとなると、何かばらばら感が出ますよね。ある程度そこは、そういう意見もあるよねと理解した上でやるのと、最後副委員長がそれ言ってしまうと、じゃ、全員、先にみんな質問、中身について触れたのは、何かそういう認識もばらばらなままやってきたんかとなるので、そこはちょっと事前に病院にも聞いてもらって、そういう意見もあってもいいんですよ。そもそもこの位置づけが納得できひん、いやいや納得できるといろんな意見があった下でやれたほうがよかったなと。最後に副委員長がそれ言われると、何かそういう位置づけじゃないよね、それに一生懸命2時間かけてみんなやったよねみたいな終わりになってしまうのが、ちょっと終わり方として違和感があるので、先にそこも自由討議とかいう形で、もちろん副委員長ですから、そういう提案も積極的にされてやってもらったほうがよかったなという意見です。 ○北野 委員長  どうぞ、くわはら委員。 ◆くわはら 委員  どこのタイミングで質問させてもらおうかなというのは、僕も正直迷っていたところはあったんですが、先ほど委員長言ったように、これ僕の一つの意見、捉え方であって、病院像というこの資料をどう捉えたらいいのかというのがまず僕のところにあったので、それがほかの委員さんが同じように思ってはったら、ほかの委員さんからも出たと思いますし、僕、一応副委員長ということで最後までちょっと遠慮はさせてもらっていたんですけれども、たまたま僕と重なるところがなかったんでこういう形になりましたけれども、実際、僕も最初に言わせてもらおうかなと迷ったのは迷ったんで、今後、それも含めてちょっと考えたいと思います。 ○北野 委員長  藤岡委員。 ◆藤岡 委員  それだったら、例えば委員長、副委員長の事前の説明というのは何かあったんですか、病院から。 ○北野 委員長  これはないです。  藤岡委員。 ◆藤岡 委員  全くなかった。 ○北野 委員長  私のところに日程調整をどうしようかというところがあって、それで副委員長は来ておられなかったんで、このぐらいのときに所管事務調査をしようと思うんだけれどもいいですかということで、空いている日程はどうですかというのは相談はさせてもらいました。というのは、中身のそれ以上の説明は私も受けていません。ただ、所管事務調査してほしいという要望を聞いていたし、そして病院側からも、もう少し詳しい時間取ったほうがいいんじゃないかということで、議長とも相談して、それだったら調査を行うということにさせてもらいますよということを議長にもお伝えして、許可をいただいてというふうな経過なんですね。だから、一定、全体での説明は済んでいるということで、それ以上詳しい説明は受けていませんし、また、資料の一部ちょっと訂正あるというようなこともあって、ちょっと印刷が遅れたんですよ。それは、ぱっと出したら、また違うかったら困るから、よう確認してねということは言いましたので、データが来たのは昨日やと思うんですけれども、そういったところなので、やはりこれについて、文教生活常任委員会だけでなくてみんなの大事なことやと思うので、あそこで6月に議長と相談して、これは文教だけではなくて全議員が説明を聞くほうがいいんじゃないですかと、議長もそうしようということで全員協議会でやったということなんですね。  だから、それ以降のことについて、ちょっと今日のことについて、それは私自身も、くわはらさんの個人的な、副委員長としてこの会全体をこうしようとは全く思ってはれへんと思う。だけども、やっぱり納得する部分もあり、でも心配する部分もありというのがみんなの思いではあったと思うので、公立病院の在り方というようなものとか、それぞれのいっぱいみんな思いの中で、妥当なものやなというふうに思った人もいれば、いや、そうじゃないと思ったり、またほかのところへ、これは今日、病院側も聞いてもらって、あ、それぞれそういう意見があるんやなということを、また次のに生かしてもらえたらなと思います。議案として形として出てくるということでは今回ないので、これはこれで一応ちゃんと置いてもらって、議案審査では補正予算と病院の決算がありますので、それはそれで、ここと結びつける部分もあるかもしれないし、決算は決算できちっとやっていこうと思っていますので。  また、できれば2時間で終わりたいと思っていましたけれども、当局の説明も割と長かったということもありましたので、皆さんにはまだまだ言い足りなかったかもしれないんですけれども、ちょっと申し訳なかったけれども、25分ぐらいになったらもうやめてもらうというふうにはいたしましたけれども、また足らずの分、これからも状況を教えていただいたら、また病院のほうとも連携取っていきますので、よろしくお願いします。  では、その他、ほかにありませんか。                   (発言する声なし)  それでは、これをもちまして本日の文教生活常任委員会を閉会いたします。  お疲れさまでした。                 閉会 午後 4時07分...